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携帯電話の契約では、常に「2年」という期間が付きまといます。
これは、携帯電話のプランが基本的に2年契約となっており、このルールを破ることでペナルティが発生するためです。
では、契約から2年以上経過した後に機種変更をすると、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
今回は、2年以上経過してからソフトバンクで機種変更を行うことで発生する、「得」と「損」について解説していきます。
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契約から2年以上経ってからの機種変更なら損を防げる
結論から言ってしまうと、2年以上経ってから機種変更しても、基本的に得になることはありません。
また一方で、大きく不利益になることもありません。
つまり、得も損もしないということです。
2年以上契約し続けたことで、何かしらのキャッシュバックや割引が発生すれば得になるのですが、ソフトバンクにはそのようなものは用意されていません。
2年以内の機種変更には要注意
ソフトバンクのみならず、大手キャリアでは2年以内に機種変更をしてしまうと、損になる可能性が非常に高くなります。
では、なぜ2年以内の機種変更は損につながるのでしょうか?その仕組みについて詳しく解説していきます。
2年以内の機種変更で損をするケースとは?
2年以内の機種変更で損をする可能性があるのは、携帯電話の機種代金に対する割引サービスを利用している場合です。
具体的には、以下の割引サービスが該当します。
- 月月割
- 半額サポート
現代のスマホは本体価格が10万円を超えるものも珍しくないため、これらの割引サービスを利用している方も多いと思います。
では、なぜ2年以内の機種変更で損をするのかについて見ていきましょう。
月月割は解約した時点で割引がなくなる
月月割は、契約の2ヶ月目~25ヶ月目までの間、機種代金を一定額割引してくれるサービスです。
割引額は機種によって異なりますが、多いもので半額以上割引してくれる場合もあります。
この月月割は、2019年1月31日に新規受付を終了しているのですが、それ以前に適用したものは終了まで有効なので、現在も利用されている方は多いはずです。
では、なぜこの月月割が損に繋がるのでしょうか。
それは、月月割を途中で解約すると、その月以降の割引が効かなくなってしまうからです。
実際に損をするのはどのくらい?
ここではiPhone XS(64GB)を月月割で購入し、14ヶ月目で機種変更した場合の残債の変化を見ていきます。
iPhone XSの本体価格は136,800円。
24回払いにすると、月の支払いは5,700円になります。
これに月月割を適用すると、月の支払いはなんと2,250円に。
通常時と比べると月額で3,450円も安くなるのですから、非常にお得な割引サービスと言えるでしょう。
しかし、これがかえって災いとなるのです。
14ヶ月目で機種変更した場合の残債は以下のとおりです。
項目 | 2ヶ月目から 13ヶ月目まで の支払い | 14ヶ月目から 25ヶ月目まで の支払い |
---|---|---|
機種変更 しない場合 | 2,250円 ×12ヶ月分 | 2,250円 ×12ヶ月分 |
14ヶ月目で 機種変更 した場合 | 2,250円 ×12ヶ月分 | 5,700円 ×12ヶ月分 |
差額 | 0円 | 3,450円 ×12ヶ月分 =41,400円 |
このとおり、14ヶ月目に機種変更してしまうと、月額で3,450円、1年で41,400円も余分に支払うことになります。
14ヶ月目に機種変更したこと以外は、何も条件を変えていません。
それにもかかわらず、4万円以上もの追加費用が発生してしまうのです。
このように月月割を適用していると、2年以内の機種変更で大きな追加費用が発生してしまいます。
これはできる限り避けたいですよね。
半額サポートの期間中なら機種変更はNG
画像引用元:半額サポート | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク
ソフトバンクのもう1つの機種代金割引サービスである「半額サポート」。
その名のとおり、機種代金が半額になるという非常に嬉しいサービスです。
月月割とは異なり、半額サポートでは機種に関係なく機種代金が実質半額になります。
よって、話題の新機種であっても、半額サポートの対象にさえなっていれば半額で購入できるということです。
日本で高い人気を誇るiPhoneの新機種も対象に含まれているので、半額サポートを利用してiPhoneを購入した方も多いでしょう。
しかし、本サービスを利用している場合は、絶対に2年以内に機種変更をしてはいけません。
なぜなら、半額サポートの特典利用条件が以下のようになっているからです。
- 対象機種を24ヶ月利用後、25ヶ月目以降に「半額サポート」「機種変更先取りプログラム」いずれかの指定機種に機種変更すること
- 機種変更の翌月末までに、加入時に購入した機種を査定完了し、ソフトバンクに回収してもらうこと。その際、ソフトバンク指定の回収条件を満たすこと
2年以内に機種変更をするということは、1つ目の条件に違反することになります。
つまり、2年以内に機種変更するだけで、半額サポートの「機種代金を実質半額にする」という特典はなくなり、機種代金を全額支払うことになってしまうのです。
月月割は機種変更をした月から割引がなくなりますが、半額サポートの場合はすべての割引がなくなります。
半額サポートを途中解約したあとの残債は非常に高い!
iPhone XS(64GB)を契約から14ヶ月目に解約した場合の残債を計算してみました。
項目 | 2ヶ月目から13ヶ月目 までの支払い | 14ヶ月目から25ヶ月目 までの支払い | 26ヶ月目から49ヶ月目までの支払い |
---|---|---|---|
機種変更しない場合 | 2,850円×12ヶ月分 | 2,850円×12ヶ月分 | 0円 |
14ヶ月目で機種変更した場合 | 2,850円×12ヶ月分 | 2,850円×12ヶ月分 | 2,850円×24ヶ月分 |
差額 | 0円 | 0円 | 68,400円 |
半額サポートを適用すると、機種代金は48回払いになります。
そして、特典利用条件を満たせば、26ヶ月目以降の支払いが免除となり、実質半額となる仕組みです。
しかし、2年以内に機種変更してしまうと、特典利用条件を満たせなくなるため、支払いは49ヶ月目まで続きます。
その結果、総額68,400円と非常に高額な追加費用が必要になってしまうのです。
48回払い、つまり支払いに4年間かかるということですから、中途の機種変更により、月額料金を払う期間が2年追加されることになります。
この点も精神的に良くないですよね。
よって、半額サポートを利用している場合は、特段の理由がない限り、2年以内の機種変更は諦めた方が賢明です。
機種変更に2年契約や解約金は関係ない?
ソフトバンクに限らず、携帯電話の契約ではもはやお馴染みの「解約金」。
更新月以外に解約してしまうと、この約1万円の解約金がかかってしまいます。
この解約金があるからこそ、「携帯電話の契約は2年」というイメージが定着したとも言えますね。
しかし、解約金はそのキャリアとの契約を「解約」するときにかかるものです。
よって、機種変更には関係ありません。
月月割や半額サポートの利用期間には注意しなければいけませんが、更新月に関しては特に気にする必要はないということです。
次の章では、契約から2年以上経過した後の機種変更で、発生する恐れのある追加費用について解説していきます。
機種変更の時期に関係なく損するケースもある
前のページでは、「機種代金に対する割引を利用している場合は損をする恐れがある」ということについて解説してきました。
しかし、それ以外にも損をするケースがあるのです。
月月割や半額サポートに比べれば少額ではありますが、それでも防げるものは防ぎたいですよね。
仕組みさえわかってしまえば簡単に損を防げるものばかりです。
機種変更を考えている方は、これからご紹介するポイントに気を付けてくださいね。
プランの月額料金は基本的に満額!日割り計算はなし!
これはソフトバンクに限らず、他の大手キャリアでも同じことなのですが、プランの月額料金は基本的に日割り計算できません。
例えば、8月3日に機種変更したとしても、これまで使用していた携帯電話の8月請求分は満額請求されてしまいます。
また当然ながら、機種変更後の新しい携帯電話の8月請求分も発生しますので、機種変更した月は2台分の月額料金がかかることになるのです。
しかし、これには解決策があります。
請求締め日の翌日に機種変更すれば良いのです。
そうすれば旧携帯電話の月額料金はかかりません。
先程の例でいえば、8月1日に機種変更した場合、旧携帯電話の月額料金は7月分までで済み、8月分は新携帯電話の月額料金のみ請求されることになります。
ソフトバンクは請求締め日の制度が独特!
ソフトバンクでは請求締め日に注意してください。
ドコモやauのほか、多くの格安SIMでは請求締め日を「月末日」に設定しています。
ところが、ソフトバンクの請求締め日は月末日とは限りません。
以下3パターンが存在するのです。
- 10日:前月11日~当月10日
- 20日:前月21日~当月20日
- 末日:当月1日~当月末日
ソフトバンクユーザーは、これらのいずれかに必ず属しています。
2台分の月額料金を支払わないためにも、機種変更をする前に自分の締め日をしっかり確認しておきましょう。
請求締め日さえわかれば、あとは簡単です。
例えば請求締め日が10日だった場合は、11日に機種変更すれば2台分の料金請求を回避できます。
なお、自分の請求締め日は以下の方法で確認可能です。
- 契約書下部の「請求締め日」を見る
- 月額料金の紙の請求書を確認する
- My SoftBank(ウェブ、アプリ)で確認する
ソフトバンクの機種変更では、購入後2年以上経過すると損をするのかどうかについてよくある質問
ソフトバンクの機種変更では、購入後2年以上経過すると損をするのかどうかについてよくある質問に回答しました。
機種変更を考えているが2年以上経過すると損をするのか
結論から言うと2年以上経過すれば損はしません。
ただし得するわけでもなく、損得なしです。
ソフトバンクは2年以上経過した端末に割引などを適用していないため、特に損得はないのが現状です。
ソフトバンクで2年以内に機種変更すると損をするのか
損をする可能性があります。
月月割や半額サポートが適用されている端末は、残債の関係で毎月支払う料金が跳ね上がることがあります。
詳細は記事をご覧ください。
ソフトバンクで2年以内に機種変更すると、解約金がかかるのか
解約金は回線の解約にかかるため、機種変更では解約金を一切気にする日必要はありません。
機種変更の時期に関係なく損をするケースはあるか
月月割や半額サポート中の解約に比べると少額ですが、締め日の関係で損をすることがあります。
損をしないためには請求締め日の翌日に機種変更をすれば大丈夫です。
ただしソフトバンクの締め日は特殊なため、本記事と契約を確認してご自身の締め日を調べてください。
機種変更は契約から2年以上経過後に!
今回は、2年以上経過した後の機種変更について解説しました。
- 契約から2年以上経過した後の機種変更では、得はないが大きな損を防ぐことはできる
- 2年以内の機種変更では、月月割もしくは半額サポートを適用している場合、数万円以上の損になることも。よって、おすすめできない
- 2年以上経過した後の機種変更でも、月額料金は日割り計算にならない。機種変更のタイミングには注意が必要
簡単にまとめると、機種変更は契約から2年以上経ってからした方が大きな損を防げる、ということです。
ただし、2年が経過していても、締め日の存在は忘れないようにしましょう。
締め日の翌日以外に機種変更した場合、新・旧2台分の月額料金を請求されてしまいます。
最近のスマホは10万円を超えるものも多く、ほとんどのユーザーが割引サービスを利用しているはずです。
2年以内の機種変更にはくれぐれも気を付けましょう。