Steam|Valveが築いた顧客中心型ゲーム販売

Steam|Valveが築いた顧客中心型ゲーム販売

bitWave編集部です。今回は、前回予告したSteamについてです。

Steamとは?

スクリーンショット 2016-04-12 14.23.16

公式:http://store.steampowered.com

Valveが運用するゲームのDL販売サイトです。Valve自体もゲーム会社であり、幾つかの作品でスマッシュヒットを出してきたが、マニアックなジャンルが多く「知る人ぞ知る」という感じ。

例えばー Half Lifeシリーズ、Portal、Left 4 Deadなど。(シラネ〜ってのが多いと思う。)

そのValveがHalf Life 2のオンライン環境を提供するために始めたのがSteamだった。

現在ではアクティブユーザー数が1億2500万人(2015年2月)を超えているらしい(Wikipedia)2014年のユーザ数が7,500万人だったから急成長しているのは確かなようだ。

楽な道のりではなく、2005年ごろ立ち上げた時には、ここまで成長するとは考えなかったであろう。

PCの販売数を考えれば当たり前理論?

いずれ、ゲームでもスマホやタブレットがPCの領域に深く入り込んでくることは容易に想定できるが、それでも今はPCの大画面、ハイエンドのグラフィックを支持する人が多い。

前回の記事でも出した資料だが、PCゲーム主体の時代は目の前にある。

94712

PS4やWiiやXBOXの出荷台数を総計してもPCの出荷台数には足元にも及ばない。理論上はね。

だが、10年前なら普通は考えない。その考えに試行錯誤の上で行きつけたのがSteamと言えるようだ。

本来、ゲームのためにPC買うのは少数派だから、据え置きゲーム機に勝てるわけないのだが、PCのスペックが向上すれば意識せずともゲームマシンとしての要件を満たしてしまう。思考のイノベーション。

SteamはゲームのAmazon

Steamの販売方式は、

 1.アカウントに紐付けて購入商品を管理(再DLも保証される)
 2.ほぼゲームはダウンロード(DL)販売なので在庫コストゼロ
 3.在庫コストゼロなので超ニッチなゲームまで扱える。
 4.時間が経つ(古い)ゲームは相対的に割り引かれていくシステム
 5.常にスペシャルプライスが設定され100円未満のゲームもある
 6.リージョン(地域のゲーム販売方針や法律)に合わせて販売管理
 7.バグの修正や変更、追加コンテンツもサポート&販売
 8.概念上品切れは発生しないので人気ゲームも予約購入が簡単

などが、ある。詳細機能についてはニコニコ大百科|Steamの項が詳しい。

ゲームのAmazonと書いたのはロングテールな点。販売の制約がないため玉石混合の大量のゲームが販売されている。
圧倒的に「石」の方が多いのだが、「顧客が納得する価格」で販売されているなら、石を買う人も少なくない。

現在売れているソフトとその本数はsteamspyでわかるが、グローバルに視点を移すとマイナーな作品でも、日本国内ならヒットと言えるようなダウンロード数を抱えている。

配送は当然ながら、買ったらすぐ(笑)である。

誰も不幸にならないビジネス?

Steamのような形態が本格的に普及したら、中古ソフト販売やゲーム流通、パッケージ製造などは大打撃を受ける。よって、不幸な人は出るのだが、「パブリッシャー」「デベロッパー」と「ユーザー」はハッピーになる。

特に「時間が経ってもユーザーのバリューに合わせて売り続けられる」のは大きい。

Valveは経営方針でも熱く語っているが、彼らの売っているのはゲームじゃなく「顧客価値(Value)」であり、その価値に比した提供を努力している。

かつてのCD販売 vs CDレンタル。そしてCDレンタル vs iTunesを彷彿とさせる構図である。

最も重要なのは「顧客メリット」。それを第一に考えられるサービスが既成概念を破壊して生き残れるのであろう。
(ただし、お客様は神様でなく、すべてが等価とValveは考えているようだ。)

【週刊bitWave】(メルマガ)始めました!
登録はこちらからメールアドレスを入力してお申込みください。

ご登録いただいたメールアドレスは 【週刊bitWave】の更新情報の配信にのみ使用します。

個人情報の取扱いに関しては、「プライバシーポリシー」をご確認ください。解除はいつでこちらから行うことが可能です。

あなたにおすすめ

ショーケース・ティービー初のユーザ会を実施しました。... 拝啓 弊社クライアント、ならびにクライアントになっていただくかもしれない皆さまへ このブログまで到達していただき、ありがとうございます。bitWave編集部の澤田です。 本日は、ショーケース・ティービー初のユーザ会開催のご報告です。...
まかないこすめ|美肌のGOLDAYSで有名な金箔屋のおもてなしを体感!... こんにちは!暑すぎて溶ける~と思っていたら毎日雨! 気まぐれな都内の天気に振り回されて夏バテ気味のふじこです! 早速ですが、先日弊社お客様「まかないこすめ」様の新商品発表会に参加させていただきました。 金箔と美容?とお考えの方もい...
セミナーレポート「商品・サービスの認知、集客、CVに繋げるスマホ&SNSマーケティング活用... 去る7月19日、アライドアーキテクツ株式会社のセミナールームにて、爆発的に増加し続けているスマートフォンユーザへの効果的なアプローチ方法に関するセミナーが開催されました。 本セミナーは三社共催セミナーとなっており、そしてその1社に我々...
『うんこ漢字ドリル』って?ヒット商品はどこから生まれるか分からない... 少し前の話にはなりますが、電車に乗っていた時、目を疑うような広告が掲示されていたので何度も読み返してしまいました。  『うんこ漢字ドリル』   それって普通は「う○こ」とか「うん○」とかって濁すものでしょ? しかし、堂...