
オンラインショップなら機種変更がお得
新しいiPhoneに機種変更した時、他社への乗り換え、格安SIMカードを利用する場合は、SIMカードの入れ替えが必要になります。
この記事ではiPhoneの実機を使った写真・動画付きで手順を解説します。
また、事前に準備するもの、取り出すコツ、入れ替えた後の設定についても説明するので、これを読めば機種変更したiPhoneで通信ができるようになっているはずです。
SIMカードは小さくて繊細なので最新の注意を払って作業してください。
2023年9月8日追記:
日本時間9月13日午前2時にApple Eventの開催が正式に発表されました!
iPhone 15はauオンラインショップで!
- iPhone下取りで最大70,400円相当還元
- 24時間予約可能
- 自宅で受け取れる
iPhoneのSIMカードを入れ替える前に準備するもの
まずはiPhoneのSIMカードを入れ替える前に準備するものを確認します。
SIMカードを入れ替える際は、事前に以下のものを準備しましょう。
- SIM取り出しツール
- 新しいSIMカード
- 新しいiPhone
SIM取り出しツールは、「SIM取り出し用ピン」「イジェクトピン」など、さまざまな名称で呼ばれている取っ手付きの小さなピンです。
iPhoneの箱を開いたとき、一番上にある長方形の箱の中に収納されています。
SIM取り出しツールがない場合は、ペーパークリップでも代用できます。
「ヘアピンでOK」とも言われてはいますが、iPhoneの取り出し口の穴は1mmかそれ以下であるため、一般的な安全性を備えているヘアピンでは通りません。
無理に差し込むと本体を傷つけてしまうので要注意です。
また、SIMを入れ替えた後にAPN設定をする場合は、Wi-Fiがある環境で作業してください。
SIMカードのサイズを確認しよう!
画像引用元:教えて!格安スマホ/SIM SIMって何?-楽天モバイル
SIMカードはサイズによって以下の3種類に分けられています。
サイズ | SIMの名称 | 寸法(単位:mm) |
---|---|---|
最も大きいもの | 標準SIM | 25×12 |
中程度のもの | microSIM | 15×12 |
最も小さいもの | nanoSIM | 12.3×8.8 |
現在発売されているスマホは、最も軽量化されたnanoSIMを採用しているものがほとんどです。
iPhoneでは、iPhone6s以降から最新のiPhone 14シリーズまですべての機種が「nanoSIM」に対応しています。
手持ちのiPhoneで使えるSIMカードのサイズについては、メーカーのWebサイトで確認してください。
iPhoneのSIMカードを入れ替える手順
続いて、iPhoneのSIMカードを入れ替える手順について見ていきましょう。
入れ替え自体は簡単に済みますが、SIMカードは繊細で非常に小さいため気を付けて作業に当たりましょう。
- SIMトレイの位置を確認
- iPhoneの電源を切る
- SIMトレイの穴にピンを差し込む
- SIMトレイをそっと取り出す
- SIMカードを取り出す
- 新しいSIMカードをセットする
- SIMカードをiPhoneに差し込む
- 電源を入れる
1SIMトレイの位置を確認
まずは、iPhoneのSIMトレイの位置を確認しましょう。
iPhone 4以降のモデルは本体右側にSIMトレイがあります。
2iPhoneの電源を切る
次に本体の電源を切ります。
充電コードに繋いでいる場合は外してください。
3SIMトレイの穴にピンを差し込む
SIMトレイの穴にピンを差し込み、iPhoneに向かって押し込みます。
このとき、強く押しすぎないように気を付けてください。
成功すると画像のようにトレイが引き出されます。
4SIMトレイをそっと取り出す
SIMトレイが外れたら、指でつまんで取り出しましょう。
5SIMカードを取り出す
SIMカードはトレイにはまった状態で乗っています。
トレイをひっくり返してSIMカードを取り出しましょう。
6新しいSIMカードをセットする
いよいよ新しいSIMカードをトレイにセットします。
SIMカードは四隅のいずれかに切り欠きがあり、一方向にしかセットできません。
カードの裏表に注意して装着してください。
7SIMカードをiPhoneに差し込む
新しいSIMカードがセットされたSIMトレイを、iPhone端末に差し込みます。
道具は使用せず、指を使ってやさしく奥まで押し込んでください。
8電源を入れる
電源を入れてWi-Fiに接続します。
この後は、SIMの業者の案内に従って設定していきましょう。
iPhoneのSIMカードを取り出すコツ
SIMトレイがうまく取り出せないときは、以下の点を確認してください。
- ピンがまっすぐ差し込まれているか
- 押し込む力が弱くないか
- ピンのサイズは合っているか
- ピンの先が尖りすぎていないか
ピンがiPhoneに向かって垂直に刺さっていないと、トレイは引き出せないようになっています。
ペーパークリップなどで代用する場合は、サイズが大きくて奥まで届かなかったり、先が尖っていてうまく力が伝わらなかったりするケースもあるようです。
自力では難しいと感じたら、契約しているキャリアやApple Store直営店へ持ち込んで相談してみましょう。
iPhoneのSIMカードを入れ替える際の疑問点
ここからは、iPhoneのSIMカードにまつわるQ&Aをご紹介します。
普段スマホを使っているだけだとSIMカードを意識することはあまりないですよね。
SIMカードの入れ替えが出来たらどんな風に使えるかこれから見ていきましょう。
SIMカードを抜いたiPhoneは使える?SIMカードを抜くとどうなる?
SIMカードを抜いたiPhoneはどういった挙動をするのでしょうか?
まず1つ目に、通話やキャリアメール、SMSといった「通話にまつわるサービス」が利用できなくなります。
なぜなら、SIMカードにはキャリアの電波を受信するために必要な識別番号が記録されているからです。
- 国番号
- 通信会社の番号
- 通信会社が発行した利用者番号
キャリアは通信サービスの提供にこれらの番号を必要とするため、「契約していた通信サービス(4Gなど)」も使えなくなります。
SIMカードを抜いた状態で利用できる機能とできない機能
利用する機能 | SIMなしのiPhoneで 利用可能か |
---|---|
通話 | × |
キャリアメール | × |
SMS | × |
インターネット | Wi-Fi環境で利用可 |
LINE | Wi-Fi環境で利用可 |
Twitter/Facebook/インスタグラム | Wi-Fi環境で利用可 |
カメラ | ○ |
メモ | ○ |
アラーム | ○ |
電波を使わないカメラやメモ機能、写真の閲覧は変わらず利用できます。
SIMカードなしでWi-Fiを使えるようにするには?
通信に関しては、Wi-Fiを使ってインターネットに接続することは可能なので、古いiPhoneをセカンドスマホとして活用している方もいらっしゃいます。
- 自宅でインターネット閲覧やLINE、各種SNSを楽しむ
- ゲームアプリで複数アカウントでログインする
- 小さな子のスマホ入門用に自宅Wi-Fi限定で使えるiPhoneを持たせる
ただ、SIMカードを外したiPhoneにはアクティベーションの壁が立ちはだかります。
Wi-Fiネットワーク選択後に「SIMが必要です。SIMカードを挿入してください」と表示された場合は、別途アクティベーション用のSIMカードを購入してクリアしなければなりません。
機種や前キャリアによって必要なアクティベーションSIMは異なります。
購入前に必ずチェックしておきましょう。
iPhoneからSIMカードを抜いてもデータは消えない?
SIMカードを抜いても、iPhoneに保存されているデータは消えません。
なぜなら、SIMカードに記録されているのは、「利用者を識別するための番号」だけだからです。
iPhone内に保存されているアドレス帳やメール、写真のデータが消えることはありません。
以前のiPhoneにSIMカードを入れても使える?
以前使っていたiPhoneでも、SIMカードを入れれば使えるようになります。
ただし、利用可能なiPhoneかどうか、以下の点をチェックしておきましょう。
- 現在、使用中のSIMカードのサイズに対応しているか
- 旧端末とSIMカードの回線会社が違う場合、SIMロックが解除されているか
- 通信事業者の動作保証端末になっているか
例えばキャリアがauの場合、SIMカードのサイズが同じでも、iPhone7以前のSIMカードとiPhone8以降のSIMカードでは、種類が異なります。
ですから、iPhone8以降のSIMカードをiPhone7以前の端末に挿入しても利用できません。
専用の手続きを必要とするため、au店舗に行く必要があります。
新しいiPhoneに今使っているSIMカードを入れられる?
現在使用中のSIMカードを、新しいiPhoneに挿入して利用することは可能です。
繰り返しになりますが、SIMカードを挿入して利用できるかどうか、以下の点を確認しておきましょう。
- 現在、使用中のSIMカードのサイズに対応するか
- 端末とSIMの回線会社が違う場合、SIMロックが解除されているか
- 通信事業者の動作保証端末になっているか
現在、iPhoneを購入できる場所はキャリアの店舗以外にもたくさんあります。
例えば、Appleから直接SIMフリー版のiPhoneを購入したり、オークションサイトなどで中古のiPhoneを手に入れることも可能です。
新しいiPhoneを購入する前に、使用中のSIMカードが本当に利用できるかどうか確認しておきましょう。
海外のSIMを入れることはできる?
海外旅行の予定があったり、海外へ出張したりする方の中には、自前のiPhoneに海外の通信会社のプリペイドSIMカードを入れて利用したいという方もいるでしょう。
結論から言えば、手持ちのiPhoneがSIMロック解除されていれば、海外の通信会社のSIMカードを入れて利用することは可能です。
- 日本で通販業者から購入
- 空港(国内、海外)で購入
- 現地で購入
おすすめは海外の空港での購入です。
SIMカードを買ったら、ショップのすぐそばでiPhoneにセットして接続状態を確認しましょう。
海外の空港で働くスタッフは、外国人の対応に慣れています。
万が一上手く接続できなかったときは、スタッフにすぐ相談してください。
SIMカードが認識されない時は?
SIMカードが認識されない時は、一度iPhoneの再起動や機内モードのオンオフ切り替えを試してみましょう。
iOSやキャリア設定のアップデートも効果的です。
何度試しても失敗する場合は、販売先に問い合わせてみてください。
iPhoneのSIMカードを入れ替えるタイミング
iPhoneのSIMカードは、以下の事前準備がすべて万端に整ってから入れ替えるようにしましょう。
- iPhoneのSIMロック解除
- (必要に応じて)新しいメールアドレスの発行
- SIMカードのサイズ、SIMトレイの位置確認
- 端末の電源をオフにする
通信会社の乗り換えによって、これまで使用していたメールアドレスが使えなくなってしまう場合は、予め新しいアドレスを発行しておきましょう。
後からでもできることではあるのですが、もしものときに備えて、前もって発行しておいた方が安心です。
iPhoneのSIMカードを入れ替えた後の設定について
SIMカードを入れ替えた後は、APN(アクセス・ポイント・ネットワーク)設定の再設定が必要になる場合があります。
【APN設定】
通信会社のネットワークに中継する「アクセスポイント」を指定します。
再設定が必要になるかどうかは、回線業者の動作保証端末一覧の中に記載されています。確認しておきましょう。
APN設定の手順
iPhoneでAPN設定をするには、MVNO業者が用意している「プロファイル設定」というファイルをダウンロードして、インストールする必要があります。
ダウンロードやインストールをするタイミングは、iPhoneのSIMを入れ替えた後です。
とはいえ、SIMを入れ替えた後では、通信事業者の回線にアクセスすることができなくなりますよね。
もちろんインターネットも利用できなくなります。
ですから、必ずWi-Fi環境下でSIMの入れ替えを行うようにしましょう。
手順の詳細は通信事業者によって異なります。業者の公式サイトを確認してください。
別の通信事業者のSIMカードをiPhoneに入れるとどうなる?
現在使用しているiPhoneに、別の通信事業者のSIMカードを入れるとどうなるのでしょうか?
結論から言えば、端末内のデータはそのままで、通信事業者が変わります。
例えば、A社で契約していたiPhoneに、B社のSIMカードを入れたとしましょう。
そうすると、そのiPhoneはB社の電波を受信するようになり、B社で契約した携帯電話番号で通話ができるようになります。
iPhoneに保存されているアドレス帳や写真のデータはそのまま残っているので、データを移行する必要はありません。
ただし、SIMカードを入れ替えて正常にiPhoneが動作するかどうかは、以下3点を事前に確認しておく必要があります。
- SIMカードのサイズが合っているか
- SIMロックが解除されているか
- 通信会社の動作保証端末となっているか
1つずつ確認していきましょう。
SIMカードのサイズが合っているか
これは、前章「SIMカードのサイズを確認しよう!」でご紹介したとおりです。
SIMカードには次の3つのサイズがあるので、事前にメーカーのサイトを見て、対応サイズを確認しておきましょう。
サイズ | SIMの名称 | 寸法(単位:mm) |
---|---|---|
最も大きいもの | 標準SIM | 25×12 |
中程度のもの | microSIM | 15×12 |
最も小さいもの | nanoSIM | 12.3×8.8 |
SIMロックが解除されているか
iPhoneを購入した通信会社とは別の会社のSIMカードを入れる場合、端末の「SIMロック解除」の手続きを行う必要があります。
【SIMロック】
契約している通信会社以外のSIMカードが読み込めないよう、スマホにロックをかけることです。
例えば、ソフトバンクから購入したiPhoneは、ソフトバンクが発行したSIMカードしか読み込めないように設定されています。
MVNOのSIMカードを購入しても、iPhoneのSIMロックが解除されていない状態では何の意味もありません。
ですから、別の通信会社のSIMカードを入れる際は、まずiPhoneを購入したキャリアへSIMロック解除を申し出る必要があります。
SIMロック解除のざっくりとした手順
SIMロック解除の手続きは、店舗やオンライン上で行えます。
店舗で行う場合は3,000円の手数料がかかりますが、ネットからであれば費用はかかりません。
手続きもそれほど難しくないので、費用がかからないネットでの手続きがおすすめです。
PCや手持ちのiPhoneを使って行えます。
SIMロック解除をオンラインで行う手順
- 各キャリアのメンバーページ(My docomo、My au、My softbank)へログインする
- 「暗証番号」を入力する
- SIMロック解除の手続きを選択する
- 携帯電話機の製造番号(IMEI番号)を入力する
- SIMロック解除を完了後、電源をオフにする
製造番号(IMEI番号)は、iPhoneの「設定」>「一般」>「情報」と進み、IMEIという項目から確認できます。
35から始まる番号です。
SIMロックを解除するとどうなる?
SIMロックを解除しても、特に目に見えた変化はありません。
今まで利用していたキャリアのまま利用できますし、通話も普通に可能です。
もちろん、データ通信の速度が変わることもありません。
今の契約料金が高くなるといったこともないので安心してください。
通信会社の動作保証端末となっているか
最後に、SIMを入れるiPhoneが通信会社の動作保証端末となっているか確認しましょう。
なぜなら、電波の周波数は通信会社によって異なり、その周波数を受信できるiPhoneでないと通話品質や通信速度に影響が出るからです。
例えば、次のような事象が起こり得ます。
- A社のSIMカードを入れていたとき:4種類の周波数の電波を受信できていた
- B社のSIMカードに入れ替えた後:2種類の電波にしか対応できなくなってしまった…
もっとも、1種類でも受信できれば通話は可能です。
しかし、回線が混雑したときにつながりにくくなってしまうかもしれません。
MVNO各社では、自社のSIMカードをiPhoneに入れたとき、きちんと動作するか検証しています。
その結果は「動作端末一覧」としてWebサイトで公開しているので、事前にチェックしておきましょう。
- 条件が合えばそのまま使える
- 条件は3つ
・SIMカードのサイズがあってる
・SIMロック解除済み
・通信会社の動作保証端末
iPhoneのSIMカードを入れ替える際は事前確認を
今回は、iPhoneのSIMカードの入れ替え手順と、SIMカードにまつわる疑問について解説しました。
MVNOの増加に伴い、SIMカードを入れ替える機会も増えてきましたね。
契約している店舗にお願いすれば丁寧に対処してもらえますが、自力で解決する方が時間も体力も節約できてお得です!
今回ご紹介した手順と注意点さえ守れば、SIMカードの入れ替えは決して難しい作業ではありませんので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。