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Android 10は2019年9月3日にリリースされました。
Android 9以前と比べて、ユーザーの生活を大きく変化させる可能性を秘めた機能を持っています。
ただ、具体的に何が変わったのかを知る機会は少ないですよね。
そこで今回は、Android 10の機能や対応機種、いくつか報告の上がっているアップデート時の不具合について紹介していきます。
また現在の最新OSであるAndroid 11との違いも詳しく解説していきます。
アップデートするか迷っている方はぜひとも参考にしてください。
- 2019年9月3日にリリースされたAndroid OS
- ユーザーサポート機能に特化している
- スマホやキャリアによってはAndroid 10にアップデートできない
- 現在は最新のAndroid 11に対応したスマホが増えている
- Android 11にアップデートする場合はアプリの不具合に注意
トップ画像引用元:Android 10 | Android
Android 10とは
まずはじめに、Android 10について簡単にまとめてみます。
- 2019年9月3日にリリースされたAndroid OS
- 開発段階の仮名称はAndroid Q
- ユーザーの生活をサポートする機能を多く搭載したOS
- 全Androidユーザーの約43.13%が利用中
アップデート後にスマホの画面内の見た目が大きく異なったAndroid 9と違い、ユーザーをサポートする方向性に舵を切ったのがAndroid 10です。
2021年1月時点のStatCounterグローバル統計によると、約43.13%のAndroidユーザーが使っています。
Android 9の20.65%を大きく超えてトップのシェアを持っています。
最新のAndroid 11がリリースされてしばらく経過しましたが、まだまだAndroid 10が主流だと分かりますね。
Android 10の機能について
画像引用元:Android 10 | Android
「確かなサポートを必要なときに」をスローガンに掲げたAndroid 10ですが、具体的にはどのような機能が追加されたのでしょうか。
- 自動字幕起こし
再生中のメディアに自動で字幕を表示する - スマートリプライ
メッセージやその後の行動を提案する - 音声増幅
ヘッドフォン接続時に周囲の雑音を除去する - ジェスチャーナビゲーション
下端から上にスワイプで最近使用したアプリ一覧を表示する - ダークテーマ
薄暗い所でも見やすくバッテリーの消費を抑える - プライバシー管理
デバイスのデータをいつ共有するかを制御できる - 位置情報管理
「アプリが使用中の場合のみ許可」を設定できる - セキュリティアップデート
利用可能なセキュリティアップデートを迅速・簡単にできる - フォーカスモード
選択したアプリを一時的に停止する - ファミリーリンク
アプリ制限など子どものスマホ機能を制限できる
Android OSに限らずスマホやパソコンのOSアップデートは、見た瞬間に一目で分かる画面構成の変更や新機能の追加が主流でした。
それに対してAndroid 10はユーザーサポート機能の充実を主軸にしています。
既に更新済みの方の中には、「何が変わったのか分からない」という人がいるほどです。
そこで、特におすすめな新機能をピックアップしてご紹介します。
メッセージの提案とその後の行動を提案してくれるスマートリプライ
Android 10の機能の中でも特に画期的なのがスマートリプライです。
これは相手から送られたメッセージに対して返信する内容の提案と、必要であればルート検索をしてくれる機能です。
例えば友人からレストランで夕食に誘われたとき、返信内容を考えてくれ、レストランの場所をGoogleマップで検索してくれます。
今までは返信内容を考えたり場所を調べるのはユーザーでしたが、スマートリプライなら全てスマホが行います。
そのため、ユーザーの負担が大幅に減り非常に楽です。
フォーカスモードで目の前にことに集中できる
「やらなきゃいけない作業があるのに、ついスマホに触れてYouTubeを視聴してしまった」というのは、恐らく多くの方が経験あるでしょう。
そんな集中力の妨げになってしまうのがスマホです。
しかし、フォーカスモードを用いればアプリを一時的に停止できます。
例えばYouTubeやGmailを選択すると、ホーム画面でタップしても起動できなくなります。
スマホに触れてもアプリは起動しないので、後は目の前の作業に没頭するだけです。
ついつい作業中にスマホを見てしまう方でも、集中して作業ができるでしょう。
ファミリーリンクでお子様のスマホ制御が可能になった
「いつも子供がスマホをいじってばかりで、スマホ依存症にならないかちょっと不安」と憂慮する方が多いのではないでしょうか。
Android 10では子どものスマホ利用を制御するファミリーリンク機能が搭載されています。
- アプリ利用時間の上限設定
- 利用しているアプリなどアクティビティの確認
- アプリとコンテンツの利用制限
- スマホの位置確認
これらの機能でスマホの使いすぎを防ぎ、デジタル生活の基本ルールを身に付けさせられるでしょう。
AndroidがユーザーをよりサポートするようになったのがAndroid 10
これまで紹介した機能を含めて、Android 10で追加された新機能はユーザーサポートに特化した機能ばかりです。
Android提供元のGoogleは、今までもスマホ操作を補助するGoogleアシスタントや音声入力機能を搭載してきました。
Android 10はそれらの機能をより発展させたと見て良いでしょう。
気になった方は、ぜひAndroid 10へのアップデートをしてみてくださいね。
また、次項で紹介するAndroid 10標準装備のスマホの購入もおすすめですよ。
Android 10の対応機種
画像引用元:Pixel 4 – Google がつくりたかったスマートフォン – Google ストア
前述したようにAndroid 10は2019年9月にリリースされています。
そのため、最初からAndroid 10を搭載しているスマホはすでにいくつか販売されています。
特に5Gに対応したAndroidはフラグシップ級のスマホなので、基本的にAndroid 10に対応しているとみて差し支えありません。
ここからは2021年3月時点のAndroid 10対応スマホを紹介していきます。
購入予定のスマホや現在のスマホが、ちゃんとAndroid 10に対応しているのか確認していきましょう。
「Xperia」「AQUOS」「Galaxy」からそれぞれ紹介していきますね。
Android 10の対応機種:Xperia
2021年3月現在Android 10に対応しているXperiaの機種は以下の通りです。
- Xperia Ace
- Xperia 8
- Xperia 8 lite
- Xperia 10 II
- Xperia 5 II
- Xperia 1 II
- Xperia XZ2
- Xperia XZ2 Premium
- Xperia XZ2 Compact
- Xperia XZ3
- Xperia 1
- Xperia 1 Professional Edition
- Xperia 5
Android 10の対応機種:AQUOS
2021年3月現在Android 10に対応しているAQUOSの機種は以下の通りです。
- AQUOS R2
- AQUOS R2 compact
- AQUOS R compact
- AQUOS R3
- AQUOS R5G
- AQUOS sense4
- AQUOS sense4 basic
- AQUOS sense4 lite
- AQUOS sense4 plus
- AQUOS sense3
- AQUOS sense3 lite
- AQUOS sense3 plus
- AQUOS sense3 plus サウンド
- AQUOS sense3 basic
- AQUOS sense2
- AQUOS sense2 かんたん
- AQUOS zero
- AQUOS zero2
- AQUOS zero5G basic
- AQUOS sense plus
Android 10の対応機種:Galaxy
2021年3月現在Android 10に対応しているGalaxyの機種は以下の通りです。
- Galaxy Note20 Ultra 5G
- Galaxy Z Fold2 5G
- Galaxy Z Fold2 5G Thom Browne Edition
- Galaxy S20 5Gシリーズ
- Galaxy Z Flip 5G
- Galaxy Z Flip
- Galaxy A51 5G
- Galaxy A21
- Galaxy A41
- Galaxy A20
- Galaxy Fold
- Galaxy A7
- Galaxy A30
- Galaxy S9
- Galaxy S9+
- Galaxy Note9
- Galaxy Feel2
- Galaxy S10
- Galaxy S10+
- Galaxy S10+ (Olympic Games Edition)
- Galaxy Note10+
Android 10対応スマホを買う前に覚えておきたい注意点
ここまでAndroid 10対応スマホを紹介してきましたが、キャリアによってはバージョンアップができない場合があります。
買ってから「自分のキャリアではバージョンアップできなかった」なんてことにならないように注意してくださいね。
また機種やアップデートを行う時期よっては、最新のAndroid 11までアップデートされる可能性があります。
アップデートの際には自分の機種が該当しないか確認しておきましょう。
また、Android 11にアップデートの際は後述の章もぜひ参考にしてみてください。
Android 10で報告された不具合
日常的にスマホを使う中で、もしアップデート後に不具合が起こってスマホが使えなくなったら…と不安になることがありますよね。
Android 10にアップデート後、下記のような不具合が起こったという情報があるのは事実です。
- スマホが再起動を繰り返す
- フリーズを起こして操作ができなくなる
- 画面の表示がおかしい
- 異様に熱を持ってしまう
- バッテリーの消費が極端に速くなる
- アプリが起動しない(タップしても反応が無い・一瞬起動するがすぐ強制終了してしまう)
ただ、これはAndroid 10リリース直後に寄せられたものです。
Android 10はリリースから既に1年半以上経っています。
そのため現在では、上記のような不具合が起きたという情報はほとんどありません。
仮に不具合が出た場合でも「セーフモードで起動して既存のアプリを全て更新したら改善した」という情報が出ています。
そのため、Android 10へアップデート後の不具合が心配な人は、OSアップデート前に全てのアプリを最新版に更新しましょう。
OSアップデートを行うことで不具合が起きる可能性を排除できますよ。
Android 9/10/11の違い
ここまでAndroid 10について紹介してきましたが、前の世代にあたるAndroid 9や次世代のAndroid 11とは何が違うのでしょうか。
Android 9からAndroid 10にかけての一番大きな変化点は、重視する機能や進化の方向性です。
Android 10とAndroid 9は、同じAndroid OSにも関わらず、全くと言っていいほど異なっています。
まずはAndroid 9で進化したポイント、Android 10で進化したポイントをそれぞれ比較して、2つの違いを見ていきましょう。
ユーザーインターフェースの進化に重きを置いたAndroid 9
Android 9は、アップデート直後にユーザーが一目で分かる程、ユーザーインターフェースの変更や進化に重きを置いていました。
具体的な機能の変更や追加については、下記のようなことが挙げられます。
- マテリアルデザイン言語の更新
- ナビゲーションバーの再設計
- 電源メニューにスクリーンショットボタンとロックダウンモードを追加
- ユーザーの使用パターンから画面の輝度を自動調整
液晶画面に表示されていたホームボタンを撤廃しナビゲーションバーに変更したのは、良くも悪くも大きな反響と議論を呼びました。
Android 9の画面や新しい操作に慣れないユーザーからは「Android 8に戻したい」という声が多かったほどです。
見た目の変化というインパクトはあったものの、操作方法が大きく変わったので賛否両論というのがAndroid 9というOSでした。
ユーザーをサポートする機能を重視したAndroid 10
一方のAndroid 10ですが、画面に大きな変化はありません。
- スマートリプライでユーザーの行動をサポート
- フォーカスモードで集中したい時に通知をOFFに変更
- セキュリティアップデートの更新が簡単かつ迅速に変化
- ファミリーリンク機能で子どものスマホの制限が可能
画面構成はAndroid 9から大きな変化が起きていないので、どこが変わったのか分からないという感想は少なくないようです。
しかし見た感じは変わらなくても、ユーザーをサポートする機能が増えているので、細かい所を見ればAndroid 10だと分かります。
一言でまとめると、画面構成を大きく変えてインパクトが大きかったAndroid 9、機能をより充実させたAndroid 10ということです。
Android 10とAndroid 11の違い
そして現在のAndroid OSの最新バージョンはAndroid 10から更に進化したAndroid 11となっています。
Android 10とAndroid 11で大きな違いはありませんが、Android 11ではセキュリティや使い勝手の向上に役立つ機能が増えました。
ただしいくつかの不具合も報告されているため、心配な人はまだ様子見がオススメです。
Android 10とiOS 13の違い
画像引用元:iOS 13 – Apple(日本)
Android 10と、iPhoneやiPadに搭載されるiOS13。
両者はメーカーや方向性は異なるものの、同じスマホ搭載OSとしてよく比較されます。
果たしてどういった違いや共通している機能があるのか、比較してみましょう。
ダーク(テーマ)モード・プライバシー管理といった点は共通
Android 10とiOS13では、どちらも以下の機能を利用できます。
- ダークテーマ(iOSではダークモード)
薄暗い場所でも画面の輝度を調節して見やすくなる - プライバシー管理
デバイスのデータ共有を詳細設定できる
iOS13でも、「ダークモード」で暗い場所での画面調整をしたり、位置情報のアプリ共有を設定したりできます。
AR拡張・ゲーム機のコントローラ対応・カメラとパフォーマンス重視のiOS 13
iOS13は、総合的な機能やパフォーマンスを向上させることに重きを置いています。
AR拡張やカメラ性能が向上されたほか、PS4やXBOXのコントローラにも対応可能となっています。
他にもさまざまな機能を搭載・追加・変更しており、とにかく詰められる機能をみっちり詰め込んだのがiOS13と言っても過言ではありません。
AppleはiPhone・iPad以外に、Apple Arcadeゲームのサブスクを含む総合的なサービスを展開する予定です。
そのため、iOS13で対応できるよう全般的な底上げを図ったと言えるでしょう。
また、2020年秋にはiOS14がリリースされており、さらなる機能が追加されました。
サポート機能搭載に特化したAndroid 10
一方Android 10では、ユーザーの生活をサポートするのに重きを置いている点が大きく異なります。
逆に言えば、ユーザーサポート以外の点ではアップデート後も大きく変わりません。
アップデートの規模自体はスマホのOSの中でも小さめで、アップデートファイル自体も1.5GBとかなり抑えられています。
コンパクト且つピンポイントなサービスに絞ったのがAndroid 10と言えるでしょう。
Android 10のよくある質問
画像引用元:Android 10 | Android
「これからAndroid 10にアップデートを考えている」という方の中には、
- 不具合は出ていないのか
- アップデート後に画面構成が大きく変わらないか
- 通信料はどれほど使うのか
などの疑問を持っている方が多いのではないでしょうか。
そこで、Android 10に関するよくある質問に答えていきます。
Android 10にアップデート後は画面構成は大きく変わる?
画面構成が大きく変わるかは、スマホ次第なので何とも言えません。
ですが前述の通り、Android 10はサポート機能追加を主軸としたOSです。
画面が大きく変わることが前提のAndroid 9よりも、OSアップデート前後で大きく変わることはありません。
Android 10アップデートでどれだけ通信量を使う?
あくまで参考としてですが、Android 10のアップデートファイルは約1.5GBとなっています。
スマホ単体で行う通信量としては大きめなので、Wi-Fiに接続してからのOSアップデートが推奨です。
内容 | 詳細 |
---|---|
OSアップデートファイル | 約1.5GB |
更新にかかる時間 | 約15分 (Wi-Fi・4G LTE利用時) |
アップデートの必須条件 | 本体メモリに 約1.5GB以上の空き容量 電池残量が40%以上 |
※上記のアップデート情報はauのAQUOS sense3 SHV45 OSアップデート情報から抜粋
Android OSのアップデートファイルはパソコンと比較すれば小さめですが、スマホ単体で行う通信ファイルとすれば大きいです。
うっかりモバイルデータ通信をすると、従量制料金プランの場合は最大の月額料金になる可能性もあります。
定額制でも速度制限になることは珍しくありません。
また、OSアップデート中は電話の機能は使えなくなります。
そのため、基本的にはWi-Fiに接続し、就寝前など電話を使わない時間帯に行うのが良いでしょう。
Android 9を使っているが今すぐAndroid 10にアップデートすべき?
現在Android 9で問題なくスマホを使えている方は、今すぐAndroid 10にアップデートする必要はありません。
ただし、Android 10の方が利用できる機能は増えています。
セキュリティアップデートもAndroid 9より更新しやすいので、機会があればアップデートするのがおすすめです。
Android 10からAndroid 11にアップデートしたほうがいい?
2021年3月現在Android 11では、いくつかの不具合が報告されています。
特にアプリ関連の不具合が多く
- アプリが起動しない
- 突然アプリが強制終了する
- アプリがカクつく
などさまざまです。
もちろん使用しているアプリによって不具合は異なりますので、アップデートをしたところで何も問題ない場合はあります。
ですが、使用しているアプリが突然使えなくなっては困ります。
念のため、不具合が解消されるまではアップデートはしないのがおすすめです。
どうしてもAndroid 11の機能を使いたいという方は、使用しているアプリがAndroid 11に対応できているか確認しておきましょう。
特に問題が無さそうであればアップデートをしてAndroid 11の新機能を体感しましょう!
Android 10でユーザーの生活はより便利になる!
最後に、Android 10についてまとめてみます。
Android 10は、ユーザーのことを第一に考えたOSだといえます。
- 2019年9月3日にリリースされたAndroid OS
- ユーザーサポート機能に特化している
- アップデート後の不具合はアプリ更新で改善されるかも
- スマホやキャリアによってはAndroid 10にアップデートできない
- 現在は最新のAndroid 11に対応したスマホが増えている
- Android 11にアップデートする場合はアプリの不具合に注意
これまでAndroid OSは、「いかに画期的な機能をつけるか?」を主軸に変化してきました。
あえて悪い言い方をするなら、技術力自慢の開発者目線のアップデートだったのです。
もちろん、その過程で画期的な機能がうまれてきたのは事実です。
一方でついていけないユーザーが出たり、操作を覚える手間を負担に感じるユーザーもいました。
しかし、Android 10は画面構成を大きく変えず、ユーザーをサポートする方向に進化しました。
Android 11はまだ不具合が多く確認されています。
サポート機能が充実したAndroid 10を使って便利な生活を送ってみてはいかがでしょうか。