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iPadは高い耐久性を持つタブレットとして有名ですが、形ある物には寿命がいつか訪れ、買い替えのタイミングが来るのは避けられません。
iPadは安価なモデルもあるとは言え、1台4万円以上の決して安いタブレットではないので、買い替え時期を遅らせたいと思う人もいるでしょう。
今回はiPadの平均寿命から寿命が近づいた時のサイン、買い替えた時のメリットからデータ移行の手順まで解説します。
- iPadの平均寿命は3~4年
- 買い替え時期は2~5月が狙い目
- 新iPadの処理性能向上や新機能追加がメリット
- 購入先はキャリアまたは中古ショップがおすすめ
トップ画像引用元:Apple(日本)
iPadの寿命は何年くらい?
画像引用元:Apple(日本)
全ての型番をひっくるめたiPadの平均寿命ですが、発売されてから約3~4年が寿命、そこから後の時期は買い替えのタイミングだと言われています。
3年程度で買い替えるの?と、思うかもしれませんが実はれっきとした理由があるのです。
- バッテリーの劣化が目立ってくる
- ボタンやディスプレイにガタがくる
- 最新アプリの動作がもたつく(スペック不足が目立つ)
- 新機能に対応できない
最近のiPadは高い耐久性を持っているので、保護フィルムやケースを使って丁重に扱えば平均寿命の3~4年を超える事も珍しくありません。
しかし、見た目は異常は無くても、目に見えない内面でガタが来ている事もあり、何の前触れも無く使用不可になるケースもあります。
その為、平均寿命の3年を迎える前に、こまめなiOSアップデートやデータ消失に備えてiCloudにデータ移行しておくのも重要です。
サポート対象外のiPadも寿命
既にAppleでもサポート対象外となった下記iPadは寿命を迎えたと言っても過言ではありません。
- iPad(第1~第4世代)
- iPad mini(第1世代)
- iPad mini 3
どれも発売されてから5年以上が経過しているiPadで、中古ショップでも見かけない品物ばかりです。
上記のiPadを購入して故障した場合でも、Apple側でサポートが終了しているので、修理・交換を受ける事はできません。
iPadの平均寿命は約3~4年ですが、サポート対象外のiPadも寿命を既に迎えていると考えて良いでしょう。
これが出たら注意!iPad買い替えの6つのサイン
iPadに限らず「タブレット・スマホでこの症状が出たら寿命を迎える寸前なので、即バックアップを取りデータ移行の準備をする」「買い替えの時期を知らせるタイミング」というのがあります。
下記の6つのサインが手持ちのiPadに出始めたら、早めにiPadを買い替えるのが良いでしょう。
- バッテリーの消費が早くなる
- ディスプレイの異常
- カメラのレンズに傷が付いた
- 最新アプリの動作がもたつく
- ボタンの反応が悪くなった
- ストレージの容量不足に悩まされている
バッテリーの消費が早くなる(バッテリー劣化)
iPadのバッテリー消費が急に早くなった場合、バッテリー劣化を起こしている可能性が高いのでiPadの買い替えを推奨します。
設定アプリからバッテリーの状態を確認して、新品時には100%近い最大容量が大幅に減っていればバッテリーの寿命が来たと判断可能です。
iPadのバッテリーは個人で入れ替える事ができないので、バッテリー劣化の場合は修理するか、新しいiPadを購入するかどちらかです。
ディスプレイの異常
iPadを数年使用しているとディスプレイに傷が付く・彩度が落ちる・特定の個所だけ色の表示がおかしい…といった異常をきたす事があります。
iPad用の保護フィルムで傷が付かないよう事前に対応できますが、傷がついてしまった後や表示そのものがおかしい場合は修理・買い替えの時期です。
ディスプレイ関連を修理する場合は高額な事も多いので、AppleCare+や保証サービスが使えない時は買い替えた方が安いケースもあります。
カメラのレンズに傷が付いた
iPadの前面・背面部のカメラレンズの場所に傷が付いてしまった場合も、これも基本的に修理するか買い替え推奨です。
カメラのレンズに傷が付いていると、カメラアプリで撮影時に傷が大きく表示されてしまうので、実質カメラ撮影ができないと考えても差し支えありません。
カメラのレンズ部分はカメラ撮影に影響を及ぼさないように、保護フィルムでもレンズの部分だけくり抜いています。
カメラレンズは保護されたiPadの中でも最も脆い部分なので、傷がついたら買い替えを検討しましょう。
最新アプリの動作がもたつく
購入時はサクサク動いていたアプリが、最近のアップデートで処理がもたつくようになった…と感じたら、これもiPad買い替えのサインです。
原因は内部メモリの劣化等もありますが、単純にアプリが求めるスペックに対して、手持ちのiPadがスペック不足になったのが主な原因と言われています。
iOSアップデートや不要なアプリ・データ消去で改善する事もありますが、それでも改善しないなら買い替えを検討すべきと言えるでしょう。
ボタンの反応が悪くなった
iPadには電源ボタンやボリュームボタン等、各種ボタンが搭載されていますが、それらのボタンの反応が悪い時も買い替え検討のサインと言われています。
ボタンが接触不良・経年劣化になっていると考えられるので、使用できなくなる前に修理または買い替えた方がおすすめです。
特に電源ボタンが完全に使えなくなった場合、電源ON/OFFはおろか画面ロックも満足にできなくなってしまうので致命的です。
ストレージの容量不足に悩まされている
iPadはSDカード等の拡張できる外部ストレージが使用できないので、不要なアプリやデータを消去しても保存領域が足りない…という事は起こります。
iPadには大容量の内部ストレージが確保されていますが、保存領域が足りなくなってしまった場合、これも上位モデルや大容量の後継機へ買い替えのサインです。
iPadをお得に買い替えられる時期
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iPadにもいずれ寿命が訪れて買い替え時期が迫るのは必然とは言え、iPadは安くても新品で4万円以上はするタブレット、買い替えると言ってもお財布の負担は決して軽くありません。
しかし、iPadには安く購入できるタイミングがある程度決まっているので、そこを狙って買い替えればお得に購入したり、事前にデータ移行の準備を進めることも可能です。
- 新型iPadの発表直後
- 2~5月の学割シーズン
上記2つの時期は、様々な理由からiPadをお得に購入できるチャンスタイムとなっています。
買い替えを検討するなら上記のタイミングを見計らって購入するのがおすすめです。
新型iPadの発表・発売後は型落ちiPadの値下げが狙い目
新型iPadが発表・発売されると、それまで最新型だったiPadは型落ちモデルになるので、人気が下がり価格も下がるので狙い目です。
新型iPadの発表・発売時期は派生モデルも含めると、毎年3月または9月に発表されているので、この辺りはiPadの買い替え時期としてはおすすめでしょう。
特に3月等の春先は学割や年度末の締めという意味で、少しでも契約者を増やしたいキャリアが値下げをしている事もあります。
2月~5月の学割シーズンは安く新品が購入できるチャンス
毎年2月~5月は学生や若年層を対象に学割が始まりますが、この時もiPad買い替えの時期としておすすめです。
学割を生かして月額料金を安く契約してiPadを入手できる他、学生の家族も学割(家族)を利用してiPadを入手するのも狙えるでしょう。
学割対象外の人でもiPadをセールで購入したり、家族割や複数回線の割引を狙えるので、2月~5月のシーズンはお買い得な時期です。
決算月の3月は特に狙い目!
2~5月の学割シーズンの中でも、3月は「派生モデル含む新型iPadの発表時期」「学割シーズン」「年度末の締め月」という3つの要因が重なる激熱シーズンです。
キャリア・店舗にとっては1人でも多く契約者数を確保したい時期、更に新型iPadの発表でタブレットの注目が集まる年間通して数少ない時期になっています。
そんな中、在庫になりそうな型落ちiPadはセールの対象になる事も多いので、3月は店舗や家電量販店などでiPad買い替えが熱いシーズンになるでしょう。
6~8月はお得に購入できるイベントは少なめ…
逆にiPadの買い替え時期としておすすめできないシーズンは、学割が終了して携帯電話事業者が閑散期を迎える毎年6月~8月です。
この時期はiPadに大きな動きが無く、お盆とスマホの夏モデル以外に動きが無いので、セールや値引きも小規模なものばかりになります。
故障など急いで買い替えなくてはいけない場合を除いて、6~8月はiPadの買い替えを避けた方が良いでしょう。
- 毎年2~5月の学割シーズン
- 新型iPadの発表・発売後
- 3月は年度末の締めもあり狙い目
iPadを買い替えて良くなること
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iPadを長年使っているユーザーの中には「まだまだ寿命が来る気配も無いから、買い替え時期後も使い続けたい」と答える人は少なからずいます。
iPadは決して安くないタブレットですから極力長く使いたい、ギリギリのタイミングまで使い潰したい…という使い方もアリです。
大事に使いつつバックアップも取っておけば、平均寿命を超えても現役で活用できますし、予期せぬトラブルも修理とデータ移行でやり過ごす事も可能でしょう。
ですが、それでもiPadを買い替えれば下記の2つのメリットがあります。
- 最新SoCにより使い勝手が向上する
- アプリ・センサーの感度が上昇してストレスフリーに使える
- Apple Pencil等の新機能が使える
- イラストを描く人や外出先で仕事をしたい人向き
詳しく見ていきましょう。
スペックが上昇してアプリがより機敏な動作になる
2021年から4年前に発売されたiPad(第5世代)に搭載されているSoCはA9チップ、一方で2021年最新のiPad(第8世代)はA12 Bionicチップと3世代以上も後のチップです。
A9チップとA12 Bionicチップを端的に比較すると3倍近い処理能力があり、アプリの動作が機敏になるだけでなくTouch ID等の各種センサーの感度・精度上昇と使い勝手が大幅に向上します。
動画を見る・SNSを更新する・Webサイトを見る・ゲームを遊ぶ…タブレットに求められる動作が機敏になるので、ストレスなく使える他、機敏な動作のお陰で時短にもつながるでしょう。
ベンチマークスコアで4年前のモデルと比較
2017年に発売され2021年に平均寿命に達するiPad(第5世代)のベンチマークスコアは約18万前後、最新のiPad(第8世代)は約40~50万前後に収まります。
4年の間でiPad(第5世代)とiPad(第8世代)の間で、ベンチマークスコアは3倍近く差をつけられており、処理能力では圧倒的です。
iPad同士だとピンと来ないかもしれませんが、iPhoneの近似値で比較するとiPhone 6sとiPhone Xs Max位の違いになり、はっきり言って比較になりません。
これだけ性能差があれば、iOSアップデートではカバーできないので、2021年基準で軽いアプリでも古いiPadならもたついてしまうのは当然と言えるでしょう。
できる事・新機能が単純に増える
iPad(第5世代)とiPad(第8世代)でできる事を比較すると下記のようになります。
最近ではiPadで絵を描くイラストレーター、ノマドワーカーとして活躍する人が増えている中、できない事が多い旧型iPadを使い続けるのは痛いと言わざるをえません。
モデル名 | iPad(第5世代) | iPad(第8世代) |
---|---|---|
Apple Pencil(第1世代)対応 | × | ○ |
Smart Keyborad対応 | × | ○ |
「Hey Siri」で音声起動 | × | ○ |
eSIM対応 | × | ○ |
ベンチマークスコア | 約18万前後 | 約40~50万 |
また、スペックが低い旧型iPadでは処理にかかる時間もかかるので、クリエイティブ活動に携わるならば、新しいiPadに買い替えた方がより効率的に作業できるでしょう。
iPad購入におすすめなショップ
画像引用元:au
iPadの寿命を示すサインが来た時や、新型iPadが出るなど買い替えのタイミングを迎えた時、おすすめの入手経路は主に2つあります。
- キャリア店舗
新品・最新モデルが購入できる - 中古ショップ
価格が安い
Apple製品はApple Store経由で入手した方がお得な傾向にありますが、iPadの場合は学割の時期や中古ショップのセールの関係で、Apple Storeよりお得に購入できます。
どちらもデータ移行のお手伝いはデータ消失の恐れがあるのでできませんが、キャリアの店舗ならパンフレットや手引書を用意している所もあるので聞いてみるのもよいでしょう。
契約しているキャリアの店舗
iPadの購入で最もおすすめなのは現在契約しているキャリアの店舗で、以下のメリットがあります。
- 複数回線契約の割引が狙える
- 新品のiPadが手に入る
- 予算があれば最新モデルも買える
- 契約したらその場で使える
- オンラインショップでの購入も可能
日本で最新のiPadを入手するには、Apple Storeを除きドコモ・au・ソフトバンクいずれかのキャリアで購入するのが近道です。
Apple Storeで購入した場合、4G回線を使うにはWi-Fi+Cellularモデルを購入後、キャリアに持ち込み契約しなくてはいけません(タブレットプリペイド契約はau・ソフトバンクで受付終了)。
家族割・複数回線割引・学割等といった各種割引が狙える他、iPad買い替え時に下取りや割賦払いも利用できるので、お財布の負担を少なく契約できるのもメリットでしょう。
中古ショップ
キャリアの店舗以外でおすすめのiPad入手先が中古ショップ、そのメリットは下記の通りです。
- 機種代金が安い
- 新古品・デモ機等の掘り出し物がある
中古ショップのiPadは未使用品を除いて基本的に中古、故に機種代金はキャリアの店舗で購入するより安いのが最大のメリットです。
「最新モデルは品薄」「赤ロム品を避ける」「多少の使用感はある」といった難点はありますが、それを差し引いてでも価格の安さ重視なら中古ショップを探してみましょう。
おすすめの中古ショップは「ネット経由で購入可能」「多数のiPadを販売」「赤ロム・ジャンクなどデメリットをきちんと記載している」「中古ショップを長年運用している実績がある」イオシスがおすすめです。
編集部員のまつおはイオシスでiPhone・iPadの中古を購入したり、下取りをしてもらったことがありますが、特に問題なく安心して取引をした経験があります。
iPad買い替え時に必要な作業
iPadを買い替えたら、古いiPadから新しいiPadへアプリや写真・動画等のデータ移行をする必要があります。
データ移行には、クイックスタート・iCloud・iTunesの3つの方法がありますが、今回はオーソドックスなiCloud経由で行う手順を紹介します。
iCloud経由でのデータ移行
- 旧iPadでバックアップをiCloudに作成
- Apple IDとパスワードを用意
- 新iPadの電源をON
- 新iPadをWi-Fiに接続
- 「Appとデータ」画面が表示されるまで続行
- 「iCloudバックアップから復元」をタップ
- Apple IDとパスワードでiCloudにログイン
- 最新の日付のバックアップを選択
- 画面の案内に従い新iPadのアクティベートを続行
- 以降はバックグラウンドで自動で復元
iPadに限らずスマホやタブレットは、予兆も無く故障したり水没等で平均寿命の時期より早く使用不可能になる、これは決して珍しい話ではありません。
その為、こまめにバックアップを取っておくか設定アプリでiCloudバックアップをONにしておき、毎晩のタイミングでバックアップするよう設定しておくのがおすすめです。
また、ゲーム等を遊んでいる人はデータ連携や引き継ぎコードの発行等も行っておきましょう。
iPadは3~4年を目途に買い替えよう
画像引用元:Apple(日本)
iPadはiOSとアプリのアップデートをきちんと行えば、旧型モデルでもそれなりの動作は可能ですが、Apple Pencilなど新型モデルのみ利用可能な機能もあります。
また、高い耐久性を持つとはいえ、さすがに平均寿命の3~4年が経過すると、内部に異常をきたすこともあり、大事に使っていても買い替え時期になる事も珍しくありません。
予期せぬタイミングで故障するケースもあるので、寿命が近づく前にこまめにiCloud等にデータ移行を行い、時期が来たら買い替えましょう。
- iPadの平均寿命は3~4年
- 買い替え時期は2~5月が狙い目
- 新iPadの処理性能向上や新機能追加がメリット
- 購入先はキャリアまたは中古ショップがおすすめ
キャリアの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。