
UQ WiMAXにはUQ WiMAXのお試しサービスとして「Try WiMAX」というサービスがあります。
サービスの詳細を把握しておかないと、数万円の支払いが発生してしまう可能性もあります。
そこで、本記事ではTry WiMAXのサービス内容や注意すべき点、申し込み方法をイチから解説します。
- Try WiMAXは、15日間完全無料でWiMAXを試せるサービス
- WiMAXは障害物に弱いため、屋内などでは繋がりにくい
- Try WiMAXのレンタルでは、貸出期間の超過や端末の紛失・盗難に気を付けよう
- WiMAXの電波は天気の影響も受けやすい
トップ画像引用元:Try WiMAX
Try WiMAXとは
画像引用元:Try WiMAX
Try WiMAXは、UQ WiMAXを無料で試せるレンタルサービスです。
本サービスでは無料で15日間、UQ WiMAXを試すことができます。
Try WiMAXの詳細
Try WiMAXでは、料金は一切かかりません。
本来UQ WiMAXの契約時に発生する初期費用のほか、月額料金ももちろん無料です。
Try WiMAXを利用し、結局UQ WiMAXを契約しなかった場合でも、解約金はかかりません。
また機器の返却送料もUQ側が負担してくれます。
申し込みから15日間という期限さえ守れば完全無料でUQ WiMAXを試せる、とても便利なサービスです。
Try WiMAXでわかること
Try WiMAXを利用することで、UQ WiMAXを契約する前に下記の内容を確認できます。
- 自宅内の電波状況がわかる
- 自分の行動範囲内のUQ WiMAXの電波状況がわかる
- UQ WiMAXでどのくらいの通信速度が出るかがわかる
- Wi-Fiルーターなどの使い心地がわかる
特に重要なのが、1つ目の「自宅内の電波状況」でしょう。
なぜなら、WiMAXには下記のような特徴があるからです。
- 4G/LTEに比べて通信速度は速い
- 4G/LTEに比べて電波は繋がりにくい
4G/LTEの通信速度は最大で約200Mbpsです。WiMAXは最大440Mbpsなので、WiMAXの通信速度は非常に優秀ですね。
逆に、電波の繋がりやすさは4G/LTEのほうが優秀です。
WiMAXの電波は障害物に弱く、建物の構造によっては自宅内で圏外になってしまうことも珍しくありません。
そのため、自宅でWiMAXを利用するのであれば、事前に電波状況を確認しておく必要があります。
家庭用ネット回線としてUQ WiMAXを利用する場合は、必ずTry WiMAXで電波状況をチェックしましょう。
Try WiMAXが必要な人は?
画像引用元:WiMAX HOMEへの乗り換えガイド│UQ WiMAX(ルーター)|【公式】UQコミュニケーションズ
結論から言えば、Try WiMAXが必要な方はUQ WiMAXの利用を考えている方全員です。
UQ WiMAXの公式サイトには、日本全国の提供エリアが掲載されています。
しかしたとえ自宅が提供エリアのど真ん中にあったとしても、Try WiMAXはできる限り利用することをおすすめします。
なぜなら、自宅の中でも支障なく電波が繋がるとは限らないからです。
筆者のWiMAX失敗談とTry WiMAXの重要性
筆者はWiMAXを契約し、たった数日で解約したことがあります。
理由は、私が当時住んでいた家の中では、WiMAXの電波がほとんど繋がらなかったからです。
ちなみに当時の私の家はUQ WiMAXの提供エリアのど真ん中にありました。
私自身もUQ WiMAXの契約の前にしっかりと提供エリアは確認し、問題ないことを確認しています。
申し込みからたった数日でWi-Fiルーターが到着し、さっそく電源を入れてみました。
ところが表示されたのはまさかの「圏外」という文字。
何回再起動しても同じです。
当時はかなり焦り、スマホでWiMAXの情報を必死で調べました。
その結果、「WiMAXは建物内では非常に繋がりにくい」という事が判明したのです。
そこで、試しに自宅の庭でWiMAXの端末を起動してみました。すると、圏外だったアンテナピクトは一気に4本表示に。
とはいえ、これでは自宅の中では使えません。
最終的に、私は次のような方法で解決を図りました。
所詮は付け焼き刃
私は無線通信に関する免許などを持っているため、その知識を生かして画像と同じ構造のパラボラアンテナを作りました。
画像引用元:Amazon | エレコム(DXアンテナ) BC604 DXアンテナ
当時は皿部分は料理に使うボールを使い、針金などで端末を固定することにしました。
皿部分でWiMAXの電波を受け止め、皿の前に固定したWi-Fiルーターに電波を集約させる仕組みです。
結果、アンテナピクトは圏外の状態から3本に改善されたのです。
Webサイトの閲覧は快適に行えるレベルになりましたが、動画の視聴には耐えられませんでした。
電波と2時間ほど格闘し、私はふと思ってしまったのです。
「月4,000円も支払って、私は何をやっているんだろう?」
ほぼ同レベルの価格で利用できる光回線なら、このような苦労をする必要はないわけです。
急に虚しくなり、その場で光回線の手続きを始め、開通後にUQ WiMAXを解約しました。
Try WiMAXの重要性を痛感
2020年6月現在、UQ WiMAXの解約金は税込1,100円です。しかし、当時は20,900円でした。
ネットは繋がらない、解約金は高い。
軽い気持ちで試したWiMAXでしたが、私は非常に惨めな気持ちになりました。
Try WiMAXでしっかり電波状況を確認すれば、このような出費は発生しなかったからです。
失敗談でわかるWiMAXの特徴
失敗談をまとめると、WiMAXには次のような特徴があります。
- 提供エリア内でも、屋内では快適に利用できるかわからない
- アンテナを補強しても、そもそもほとんど電波が繋がらない環境下では、それほど効果を見込めない
つまり、WiMAXはいかに提供エリア内であろうと、屋内で利用する場合は実機で電波状況をしっかり確認すべきということです。
アンテナの補強方法はネットで検索すればいくらでも見つかります。
しかし、そもそもほぼ繋がらない場所で頑張っても、たいした改善は見込めません。
ちなみに、私の失敗談はあくまで一例です。
屋内で快適にWiMAXを使えているユーザーはいくらでもいます。
しかし、私の例が皆さんに当てはまらないとも限りません。
私のようにならないためにも、現在UQ WiMAXを検討している方は、必ずTry WiMAXを利用して電波状況を確認してくださいね。
Try WiMAXの注意事項
ここからは、Try WiMAXの注意事項について見ていきましょう。
- 貸出期間の超過には気を付ける
- 機器の取扱に注意する
- 雨の日に利用できるかを試す
貸出期間の超過には気を付ける
Try WiMAXでは、機器を15日間無料でレンタルできますが、期間を正しく把握しておく必要があります。
- 期間開始日:UQ WiMAXが端末を発送した日
- 期間終了日:ユーザーが返却した端末がUQ WiMAXに到着した日
たとえばUQ WiMAX⇔自宅間の配送に片道2日かかるとすると、配達だけで往復4日かかる計算になります。
つまり、実際に試せる期間は10日前後になるということです。
Try WiMAXは無料でWiMAXを試せるサービスですが、15日以内にUQ WiMAXへ端末が返却されなかった場合、端末代をユーザーが負担しなければなりません。
端末によって代金は異なりますが、およそ2~3万円かかります。
Try WiMAXを利用する際は、期間を絶対に超過しないようくれぐれも気を付けてくださいね。
機器の取扱いには注意!
Try WiMAXでレンタルした端末を故障・紛失させてしまった場合は、端末代金を請求されます。
端末代金は2~3万円です。
高額ですので、特に屋外で利用する場合は、機器の取扱いに十分注意してください。
できれば雨の日にも試したい
WiMAXの電波は建物などの障害物のほか、雨や雪の影響も受けます。
特に豪雨の日は、接続すら困難になることもあります。
お試し期間中に必ずしも雨が降るとは限りませんが、できるだけ雨天時の通信状況は確認しておきましょう。
Try WiMAXの申し込み方法
画像引用元:おうちの高速Wi-Fi ネットはWiMAX、だぞっ│UQ WiMAX(ルーター)|【公式】UQコミュニケーションズ
ここからは、Try WiMAXの申し込み方法を解説します。
Try WiMAXの申し込みから返却までの大まかな流れは下記のとおりです。
- UQ WiMAX
公式サイトでTry WiMAXを申し込む
- 端末が自宅に届く
- 実際に端末を利用して、WiMAXの電波状況を確認する
- 10日以内を目安に端末の返却手続きをする
Try WiMAXの申し込みに必要なもの
Try WiMAXの申し込みには、下記の書類が必要になります。
- クレジットカード
- 連絡用のメールアドレス
- 電話番号または携帯メールアドレス
Try WiMAXは無料ですが、期間を超過したり端末を故障・紛失させたりした場合は、端末代金が発生します。
申し込み時にクレジットカード情報が必要なのはそのためです。
電話番号や携帯メールアドレスは、申し込みの認証に使用します。必ずどちらかを用意しておいてください。
Try WiMAXの申し込み手順
Try WiMAXの申し込みは、UQ WiMAX公式サイトのみで受け付けています。
以前は電話でも受け付けていたのですが、2020年6月時点では廃止されているようです。
UQ WiMAXの公式サイトからの申し込み手順は下記のとおり。
- 画面左に表示されているメニューから「エリア」→「Try WiMAX」を選択
- 画面に表示される「今すぐWEB申し込みでお試し」を選択
- 「重要事項説明等」が表示されるため、利用規約等を読んだ後に各項目にチェックを入れる
- 下にスクロールし、「認証URL送付先」で連絡用のメールアドレスを入力
- さらに下にスクロールし、「認証コード送付先」の欄で、認証に利用する携帯電話番号または携帯メールアドレスを入力する
- 画面下に表示されている「仮登録を完了する」を選択
- 仮登録完了後、先程入力した連絡用メールアドレスにメールが届くので、内容を確認し、メール最下部に表示されている「認証URL」を選択
- 「認証コード送付先」で入力したところに8ケタの開通コードが送られてくるため、そのコードを開通コード入力ページに入力し、「確認する」を選択
- 個人情報等の入力画面に移行するため、必要事項を記入し、「確認する」を選択
以上で、申し込みは終了です。
必要なものさえ用意できていれば、あとは案内に従うだけで申し込みは完了します。
なお、Try WiMAXでは利用する機器を選択できますが、下記の機種がおすすめです。
- 屋外でも利用する場合:Speed Wi-Fi NEXT W06
- 自宅内でのみ利用する場合:Speed Wi-Fi HOME L02
端末が自宅に到着
申し込み内容に不備がなければ、2~3日後に端末が自宅に届きます。
なお、梱包に使われている段ボールは返却時にも利用するため、内容物も含めて大切に保管しておきましょう。
端末設定方法
端末が到着したら、まずは端末の設定画面から「メンテナンス」→「初期化」を選択してください。
あとは「はい」を選べば初期化が始まり、自動的に再起動されます。
WiMAXが起動したら、初期設定は終了です。さっそくWiMAXを使ってみましょう。
Wi-Fiの接続に必要な「SSIDパスワード」は端末の裏面に記載されています。
これをスマホなどに入力すれば、WiMAX経由でインターネットを楽しめますよ。
Try WiMAXの返却方法
返却時は、端末が入っていた段ボールに下記7点を詰めてください。
- WiMAX端末
- 取扱説明書
- ACアダプタ・USBケーブル
- Try WiMAX返却方法のカード
- SIM
- SIM用ケース
- ナイロンバッグ・緩衝材
あとは、端末に同封されていた配送伝票を段ボールに張り付け、UQ WiMAXに送付しましょう。
Try WiMAXを利用して快適なWi-Fiライフを!
今回は、UQ WiMAXのお試しサービスである「Try WiMAX」について解説しました。
- Try WiMAXは、15日間完全無料でWiMAXを試せるサービス
- WiMAXは障害物に弱いため、屋内などでは繋がりにくい
- Try WiMAXのレンタルでは、貸出期間の超過や端末の紛失・盗難に気を付けよう
- WiMAXの電波は天気の影響も受けやすい
WiMAXの端末は持ち運びが簡単なので、どこでもインターネットを楽しむことができます。
しかし、スマホと同じくどんな場所でも電波が繋がるわけではありません。
特に屋内は繋がりにくい傾向があります。
できる限りTry WiMAXで電波状況を確かめてからWiMAXを利用してくださいね。