白ロムと赤ロムの違い|新中古スマホの売買で失敗しないための知識

この記事では「白ロム」と「赤ロム」の違いについて詳しく解説します。赤ロムとはネットワークの利用を制限されており、携帯電話会社の回線を用いることができないスマホのこと。スマホを中古で購入する際には赤ロムには注意が必要です。信頼できる中古ショップや、おすすめ中古スマホも紹介するので参考にしてください。
  • 更新日:2023年8月30日
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この記事では、白ロムと赤ロムの違いについてくわしくご紹介します。

スマホの本体代を抑えるために、新中古のスマホの購入を検討する方は少なくありません。

しかし、「白ロム」の中に混ざっている「赤ロム」には要注意です。

赤ロムは使用することができないので、購入時は本当に気を付けてくださいね。

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この記事を書いた人
スマホ(iPhone・Android)やドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど通信キャリア情報を扱うメディア「bitWave」の編集部。携帯キャリアの料金プランや割引キャンペーン情報をはじめ、最新スマホの評価レビューから使い方までスマホ・通信にまつわる記事を幅広く制作。

白ロムと赤ロムの違い

TONE e22

まずは、白ロムと赤ロムの違いについてです。

白ロムと赤ロムの違い
  • 白ロム:SIMが挿入されていないため、使用する上で問題はない
  • 赤ロム:ネットワークの利用を制限されており、携帯電話会社の回線を用いることができない

一言で言えば、白ロムは「使えるスマホ」、赤ロムは「正常に使えないスマホ」です。

白ロム=正常な中古スマホ

白ロムは、SIMが挿入されていない状態のスマホのことで、別のSIMを挿入すると正常に通信できるようになります。

言ってみれば、一般的な中古スマホは白ロムです。

SIMロックされた白ロムスマホもある

白ロムのスマホには、SIMロックされているものがあります。

この場合、前の持ち主が契約していた携帯電話会社としか契約できません。

たとえば前のユーザーがauと契約していた場合、そのスマホはauでしか使えないということです。
SIMロック

SIMフリーの白ロムスマホ

SIMフリーの白ロムスマホは、文字通りSIMロックがかかっていません。

つまり、どの会社とも契約することが可能です。

たとえば前のユーザーがauと契約していた場合、図のようになります。

SIMフリー

赤ロム=「訳あり」の中古スマホ?

それでは、問題の赤ロムについてです。

赤ロムとは、何らかの理由でネットワークの利用が制限されているスマホのことを言います。

例えば、前のユーザーがドコモと契約していた期間中に何かしらのトラブルを起こし、それを理由にドコモでは回線の利用が制限されているような状態です。

SIMロックされた赤ロムスマホ

SIMロックされている赤ロムスマホは、電話としてまったく使うことができません。

SIMロックされているということは、契約している携帯電話会社以外の回線は使えませんし、赤ロムということは、その契約している携帯電話会社の回線も使えないということです。

完全に八方ふさがりですね。

たとえばauと契約していた赤ロムスマホは以下のような状態になっています。

赤ロムのSIMロック

SIMフリーの赤ロムスマホ

たとえ赤ロムスマホでも、SIMフリーであれば、契約先以外の携帯電話会社の回線を利用することができます。

ただし、前のユーザーが契約していた会社の回線は利用できません。

前のユーザーがauと契約していた場合、図のようになります。

赤ロムのSIMフリー

赤ロムが存在している理由は?

TONE e22

赤ロムのスマホが存在している理由として、多いものは以下の通りです。

赤ロムになる原因
  • 盗難に遭ったスマホが中古市場で流通していた
  • 紛失などの理由で補償サービスの対象になっているスマホが販売されていた
  • 分割払いの代金を支払い終えていないスマホが販売されていた

いずれも中古スマホを購入する際に注意したいポイントです。

盗難で赤ロムになる経緯

スマホが盗まれてしまった場合、契約している携帯電話会社に盗難届けを出すことで、該当のスマホに利用制限をかけてもらえます。

つまり、スマホが赤ロムの状態になるということです。

紛失で赤ロムになる経緯

スマホを紛失した場合も盗難のケースと同様、不正利用を防ぐため、携帯電話会社でスマホに制限をかけてもらうことが可能です。

こちらもやはり、スマホが赤ロムになります。

分割払いの滞納で赤ロムになる経緯

赤ロムの原因としてもっとも多いものが、分割払いの滞納です。

当然ながら、携帯電話会社はそのスマホの利用に制限をかけ、そのスマホを赤ロム状態にします。

赤ロムのスマホを「復活」させることは難しい

原則、赤ロムはSIMロックの解除ができません。

ドコモ、au、ソフトバンクの3社とも、「ネットワーク利用制限中の携帯電話でないこと」を、SIMロック解除の条件として提示しているからです。

通話もLTE通信も使えない赤ロムは、使い道がかなり限定されます。

Wi-Fi環境があれば、インターネットは利用できますが、ほぼ屋内専用端末として使うしかありません。

もっとも、たとえ赤ロムであってもSIMフリーだった場合は、まったく使えないわけではないのですが……。

そもそも、赤ロムのスマホが中古品として売買されること自体、法的には「グレーゾーン」に該当します。

いくら安くても、危ない橋は渡らないのが一番。

赤ロムは購入しないことこそがベストです。

購入後に赤ロム化する理由

iPhone14と14 Pro

購入した中古スマホが後に赤ロム化する理由としては、次のようなものがあります。

購入後に赤ロム化する理由
  • 分割払いの滞納
  • 補償サービスの悪用
  • 不正契約の判明

分割払いの滞納が原因である場合

おおよそ次のような流れで赤ロムになります。

  1. 前のユーザーが機種代金の分割払いを完済する前にスマホを売却
  2. 新しいユーザーが、そのスマホをすぐにショップで購入する
  3. 前のユーザーが支払いを放置
  4. スマホが赤ロムになる

前のユーザーが機種代金の残債をきちんと支払っていれば、赤ロム化することはないのですが、こういったケースは残念ながら少なくないようです。

補償サービスの悪用

スマホを紛失すると、キャリアで代替機を提供してくれることがあります。

これは非常に助かるサービスなのですが、この仕組みを悪用するユーザーがいるのです。

  1. スマホを中古品として売りに出す
  2. しばらく日をおいてから、キャリアに「スマホを紛失した」と届け出る
  3. 代替機を受け取る

12の間に他のユーザーが該当の中古スマホを購入してしまった場合、23の間でそのスマホには利用制限がかかり、赤ロムとなります。

補償制度の悪用

不正契約の判明

中古スマホは犯罪に悪用されるケースもあります。

今のユーザーに心当たりがあるかは関係ありません。

犯罪を目的とした不正な契約が判明した時点でスマホに利用制限がかかり、白ロムだったものが赤ロムになってしまいます。

赤ロムを購入しないために

赤ロム

画像引用元:じゃんぱら-ケータイ販売‐赤ロム永久保証

ここからは赤ロムを避けるための方法や、万が一赤ロムを購入してしまった場合の対処法を解説します。

赤ロム対策に有効な方法
  • 赤ロム保証のあるショップで購入する
  • 購入前に携帯電話会社の公式サイトでチェックする

赤ロム保証のあるショップで購入する

赤ロム対策としてもっとも重要なものが、「赤ロム保証」です。

赤ロム保証は販売店が提供しているもので、これがあるショップでは、購入したスマホが赤ロムだった場合、交換や返品に応じてもらえます

たとえ購入時には問題がなくても、一定時間経ってからスマホが赤ロム化するケースもあるので、このような保証があることは非常に重要です。

基本的に大手の中古スマホ販売店なら赤ロム保証が付いています。

赤ロム化するまでにタイムラグがあるケースも考慮すると、できるだけ「永久保証」してくれる販売店で購入した方が良いでしょう。

赤ロム保証の中古スマホショップ4選

赤ロム保証がある中古販売店を4店ご紹介します。

すべてのショップに共通していることは、赤ロムであることが判明したとき、スマホの交換か返金による対応があるという点です。

代替として渡されるスマホは、同じ機種かそれに相当する機種となります。

エコたん

エコたん

画像引用元:スマートフォン、タブレットのSAランク未使用品なら【エコたん ONLINE】

エコたんは、日本テレホン株式会社が運営する中古スマホ販売サイトです。

専任の技術スタッフが、リユースモバイルガイドラインに基づいて、1台1台「検査、格付け」「利用者情報の消去」「清掃・除菌」「バッテリー検査」を行っています。

商品ランクS〜C毎に、初期不良や保証の対応期間を設けていますが、購入した端末がネットワーク利用制限(赤ロム)となった場合は、保証期間の有無に関わらず保証対応してくれます。

じゃんぱら

中古商品に特化したネットショップ「じゃんぱら」には、「赤ロム永久保証」があります。

こちらのサイトの最も魅力的なポイントは在庫の数。

2022年12月現在、iPhoneSE(第3世代)のSIMフリー端末の在庫が44台あります。

ゲオモバイル

オンラインショップが充実している上に、実店舗も全国展開しているゲオモバイル。

購入した商品が赤ロムになった場合は、期間を問わず補償してもらえます。

ドスパラ

パソコンの販売で有名なドスパラでも、中古スマホを取り扱っています。

通常の保証は1ヶ月間で、無期限の赤ロム保証も用意。

中古スマホは条件を細かく指定して検索できるので、欲しかった機種に簡単にたどりつけますよ。

在庫も豊富にそろっています。

中古スマホ購入前にチェックしたいこと

中古のスマホを購入する前に、その端末がネットワークの利用制限対象になっているかどうかチェックしておきましょう。

チェックする際は、対象のスマホのIMEIが必要となります。

大手の販売店であれば、販売サイトにIMEIが記載されているはずですが、見つからない・わからない場合は、購入前に必ず販売店に確認してください。

ドコモ・au・ソフトバンクで赤ロムをチェックする方法

それぞれ以下のページから、赤ロムのチェックをすることができます。

基本的な操作方法はどのサイトも変わりません。

結果の見方

赤ロムチェックの結果は、記号で表示されます。

表示された結果
  • ◯:基本的に安全
  • △:分割払い中。支払いが滞ると赤ロム化する可能性も
  • ×:すでに赤ロム
  • -:入力ミス

結果が「×」だった場合は購入NGです!

基本的に「◯」が表示されているものを購入すれば、赤ロムを買ってしまうリスクは最小限に抑えられます。

ただし、赤ロムチェックによる判定は、あくまで買い取りが行われた時点でのものです。

「○」の判定がついていても、後々どうなわるかはわかりません。

なお、「-」が表示される場合は入力ミスです。IMEIをもう一度確認した上で、チェックし直してみてください。

もし何度試しても「-」になってしまう場合は、メーカーで行われた修理の過程で、IMEIが変わった可能性もあります。

購入した中古スマホが赤ロム化した場合

iPhone11-11-Pro比較

赤ロムのチェックで「安全」の判定が出た中古スマホでも、その安全性が100%保証されたわけではありません。

後になって不正な契約などが判明し、赤ロムとなる可能性はあります。

SIMフリーであれば、赤ロムであっても使うことはできるものの、ベストの選択とは言えないでしょう。

やはり赤ロムの永久保証がある販売店で購入し、万が一赤ロム化したときは、購入したショップで交換等の対応をしてもらうことが望ましいです。

SIMフリーの白ロムがいちばん?

iPhone X Face ID 2

ここまでの話を読み、「中古スマホを購入するなら、白ロムのSIMフリーが一番無難なのでは?」と考えた方は多いと思います。

確かに白ロムのSIMフリーがおすすめではあるのですが、同時に注意点もあるので解説しておきます。

SIMフリーの白ロムスマホの注意点

SIMフリーのスマホの魅力は、契約先の制限がないことにあります。

とはいえ、まったく制限がないわけではありません。

携帯電話の端末自体が、携帯電話会社の電波に対応していないケースもあるのです。

通信に使用する電波の周波数帯は会社ごとに異なります。

たとえばドコモと契約したい場合、手持ちのスマホがドコモの電波の周波数帯に対応していなければ、そのスマホを使うことはできません。

手持ちのスマホが対応している周波数帯は、スペック表などで確認することが可能です。

また、大手の中古スマホ販売店では、ウェブサイト上に対応周波数帯を掲載してくれています。

大手キャリアの周波数帯

周波数帯/キャリアドコモauソフトバンク
Band1 2.0GHz
Band3 1.7GHz◎/※-
Band8 900MHz--
Band11 1.5GHz-
Band18/26 800MHz--
Band19 800MHz--
Band21 1.5GHz--
Band28 700MHz
Band42 3.5GHz

(◎:必須/○:相応に重要/△:あれば便利/※:主に東名阪で使用されている周波数帯)

2022年おすすめのSIMフリースマホ4選

ここからはおすすめのSIMフリースマホをご紹介します。

中古のSIMフリースマホを購入する際の参考にしてくださいね。

iPhone 14

iPhone14 ディスプレイ
最新iPhoneであるiPhone 14はすでに中古市場に多く出回っています。

そんなiPhone 14の魅力は、ハイスペックでありながらProシリーズよりも安価な点です。

6.1インチと手に馴染むサイズ感で、重さも172gと軽量です。

動画の手ぶれ補正を強化した「アクションモード」も搭載しています。

iPhone 14のスペック
画面サイズ6.1インチ
本体サイズ高さ:146.7mm
幅:71.5mm
厚さ:7.80mm
重さ172g
アウトカメラ1,200万画素
(メイン、超広角)
インカメラ1,200万画素
ストレージ128GB
256GB
512GB
CPUA15 Bionic
認証Face ID (顔認証)
防水IP68等級
5G対応
カラーブルー
パープル
ミッドナイト
スターライト
レッド
イエロー
詳細iPhone14実機レビュー

防水・防塵、FeliCa(≒おサイフケータイ)に対応しており、ステレオスピーカーも搭載しています。

AQUOS wish2

AQUOS wish2

「シンプルで飾らないスマホ」をコンセプトにしたコスパの良い端末がAQUOS wish2です。

約5.7インチとやや小型ですっきりしたデザインで、Snapdragon695を搭載しさらに快適な操作性になりました。

価格を抑えながら、十分な機能を持ったスマホ初心者にも使いやすい端末です。

AQUOS wish2
画面サイズ約5.7インチ
本体サイズ高さ:約147mm
幅:約71mm
厚さ:約8.9mm
重さ約162g
アウトカメラ約1,300万画素
インカメラ約800万画素
バッテリー3,730mAh
RAM4GB
ROM64GB
CPUSnapdragon 695 5G Mobile Platform
認証指紋
防水IPX5・IPX7/IP6X
カラーホワイト・チャコール・ブルー・コーラル(ドコモ)
オリーブグリーン・チャコール・アイボリー(ワイモバイル)
詳細AQUOS wish2 評価レビュー

防水・防塵、おサイフケータイに対応しています。

Xperia Ace III

Xperia Ace III

画像引用元:Xperia Ace III(エクスペリア エース マークスリー) | Xperia公式サイト

Xperia Ace IIIは、コンパクトなボディに長く使える機能を詰め込み、5Gにも対応しました。

バッテリー容量は4,500mAhと一般的ですが、電池持ちが良いと評判です。

端末のデザインと質感がよく、背面は指紋がつかない素材なので、ケースを付けなくても使えそうです。

Snapdragon 480搭載で前モデルから大幅スペックアップしています。

Xperia Ace III
画面サイズ5.5インチ
本体サイズ高さ:140mm
幅:69mm
厚さ:8.9mm
重さ約162g
アウトカメラ標準:約1,300万画素
インカメラ約800万画素
バッテリー4,500mAh
RAM4GB
ROM64GB
CPUSnapdragon 480 5G
認証指紋
防水・防塵IP68
カラーブラック
グレー
ブリックオレンジ

防水・防塵、おサイフケータイに対応しています。

Galaxy A22

Galaxy A22 5G SC-56B 前面
RAM4GB、ROM64GB、基本機能をしっかり搭載した5G対応端末がGalaxy A22です。

約5.8インチの画面で、見やすさと持ちやすさを両立しています。

価格も1万円台から購入できるため、お財布にも優しいスマホです。

Galaxy A22 5G
チップMT6833V
5G対応
画面サイズ5.8インチ
本体サイズ高さ:約150mm
幅:約71mm
厚さ:約8.9mm
重さ約168g
アウトカメラ広角:1,300万画素
インカメラ500万画素
RAM4GB
ROM64GB
バッテリー容量4,000mAh
生体認証
防水IPX8
FeliCa対応
ワイヤレス充電非対応
カラーレッド・ホワイト・ブラック
詳細Galaxy A22 5G 実機レビュー

防水・防塵、おサイフケータイに対応しています。

中古スマホは赤ロムに注意しよう

中古スマホを購入するときに知っておきたい、白ロムと赤ロムの違いについて解説してきました。

白ロムと赤ロムの違い
  • 白ロム:回線の利用制限がないスマホ
  • 赤ロム:回線の利用制限がかかっているスマホ

赤ロムのスマホはまったく使えないわけではありませんが、過去に何らかのトラブルに巻き込まれた端末であることに違いはありません。

中古スマホを購入する際は、できるだけ避けるようにしましょう。

赤ロム対策は購入前の確認が大切
  • 永久保証のある販売店で購入する
  • 購入前にキャリアの情報をチェックする

うまく赤ロムを避け、安く購入した中古端末で楽しいスマホライフを送ってくださいね!