
ソフトバンク・au・ドコモの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
「新4K8K衛星放送」も始まり、4Kや8Kという言葉を耳にすることも多くなりました。
次世代の映像規格として、実物を見るのと変わらないような高精細な映像を映し出すことが可能となっています。
今では多くのスマホで4K映像の撮影や再生に対応しており、中には8K動画の撮影に対応する機種も登場しています。
これらの映像規格は、今後スマホ選びでも欠かすことのできない知識になるでしょう。
そこで、今回は今さら聞けない8K技術の凄さや対応スマホについて紹介していきます。
- 8Kは約3,300万画素の高解像度映像
- 8Kは人の目で認識できる最高画質
- 5Gの普及で8K動画も浸透する?
※本記事中の価格は税込み表示
トップ画像引用元:8K+5G and AIoT Solutions – IFA 2019:シャープ
映像の綺麗さを表す8Kとは?
画像引用元:アクオスで新4K8K衛星放送を見るには
8Kとは次世代の映像規格の1つで、7,680×4,320ピクセルの約3,318万画素と非常に解像度の高い映像規格です。
ピクセル数が多くなるほどにきめ細かく映し出すことができ、4Kと比較しても8Kは約4倍のピクセル数となっています。
まるで実物を見ているかのような映像表現が可能となっており、8Kではディスプレイに近づいて見てもドットを認識できなほどの高精細さを実現しています。
現時点で8Kは映像規格の中で最高の規格であり、人の目で画質の向上を感じ取れる最高点であるとも言われています。
よって、8Kは映像規格の1つの到達点であるとも言えるでしょう。
8K映像の3つの特徴
8Kは従来の映像と比べても圧倒的に画質が高く、まるで実物を見ているかのような映像体験を実現しています。
これは解像度が高いことも1つの要因ですが、それだけではない映像技術の発展によって可能となっています。
そんな高精細な映像表現を可能にする8Kの特徴は以下の3つです。
- 色域の拡大
- フレームレートの向上
- HDRによる明るさの表現
色域の拡大
8Kはきめ細かいドットで映像表現ができるだけでなく、多彩な色の表現ができるのが特徴です。
8Kが表現できる色域は4Kと比べても格段に広く、自然界にある色の表現はもちろん、自然界にはない色味まで表現することができるようになっています。
これによって、実際に人の目に見えるような自然な色味を表現することができるようになりました。
これまでの映像では表現が難しかった微妙な色彩の表現も8Kなら可能で、まるで実物を見ているかのように感じさせる忠実な映像を作り出します。
フレームレートの向上
動画は複数の静止画をコマ送りにして表示することで表現されています。
いわばパラパラマンガのようなもので、動画を作るための静止画の枚数が多ければ多いほど、映像は滑らかに仕上がります。
フレームレート(fps)とは、動画1秒あたりに使われる静止画の枚数のことを示しており、この数値が高ければその分滑らかな映像となります。
8Kのフレームレートは120fps、すなわち1秒間に120枚の静止画が表示されます。
従来の映像規格(フルHD)では60fpsが一般的だったので8Kでは倍の数値になり、驚くほど滑らかに映像を映し出すことができるようになりました。
また、アナログ放送は30fpsだったので、8Kとは4倍の差があります。
特にスポーツなど動きが速い映像を視聴するときには、この違いがはっきりと表れます。
HDRによる明るさの表現
画像引用元:8Kの技術について | 8K 未知の映像・音響体験、はじまる。
さらに8KではHDR技術によって明るさ(輝度)の表現の幅を広げることで、より自然な見え方に近い映像表現が可能になりました。
従来、映像での明暗差を綺麗に映し出すことは難しく、人の目で見たときのような自然な明るさというのは表現することが困難でした。
例えば、被写体が逆光になって影ができている場合などの明暗差が激しい部分は、映像にするとどうしても実際に見たときの自然な見え方からはほど遠い仕上がりになってしまいます。
暗い部分にフォーカスに合わせると明かるいところが白飛びしてしまったり、明るい部分に合わせれば暗いが黒く潰れてしまったりします。
それを解決するのがHDRで、明るい部分は明るく、暗い部分も暗さの中で色調を表現できるようになったことで、より自然な見え方の映像に仕上げることができるようになっています。
8KではHDRによって、これまでの映像技術では表現することが困難であった「明暗差」も表現することができるようになります。
より人の目で見たものに近い映像となっています。
そもそもKって何?
ここまで8Kの特徴について紹介したきましたが、そもそも8Kの「K」とは何を表しているのでしょうか?
8Kや4Kなどの映像規格は、水平方向(横方向)の解像度によって決められています。
8Kの場合は、7,680×4,320ピクセルの映像で、水平方向の解像度は7,680ピクセルとなります。
「K」というのは、 kg(キログラム)やkm(キロメートル)などので使われている「K」と同じように、数字の1,000を意味します。
よって、8Kというのは8,000という数字を意味し、水平方向(横方向)の解像度が約8,000ピクセルあるということを示しています。
フルHDや4Kとの違いは何?
画像引用元:総務省|4K放送・8K放送 情報サイト|4K8Kとは 4K8Kの魅力
現在、主な映像規格には8Kの他に4KやフルHD(2K)があります。
先ほど見てきたように、「◯K」で表される数字は水平方向(横方向)の解像度の高さになるので、数値が高いほど高解像度であるということになります。
8Kは約8,000ピクセルであるのに対して、4Kは約4,000ピクセル、フルHDは2Kとも呼ばれるもので約2,000ピクセルと大きな差があります。
それぞれの、解像度について比較をすると、以下のようになります。
映像規格 | 解像度 | 画素数 |
---|---|---|
8K | 7,680×4,320 | 約3,300万画素 |
4K | 3,840×2,160 | 約800万画素 |
フルHD(2K) | 1,920×1,080 | 200万画素 |
全体の解像度で言えば、フルHD(2K)と8Kとでは16倍、4Kと8Kとでは4倍の差があります。
数字が上がるほどに、ドットが細かくなるため画質の荒さがなくなりリアルに近い映像表現が可能となります。
8Kは他の映像規格に比べて格段に高精細で、きめ細やかな映像表現が可能であることがわかります。
また、表現できる色域にも差があるため、同じ映像であっても8Kが最も自然な見た目に近い色彩表現が可能になっています。
これも映像への没入感を高めてくれます。
8K動画が撮影できるAndroidスマホ
画像引用元:AQUOS R5G SHG01 | スマートフォン | au
4Kや8Kと言えば、テレビの性能をチェックする時に目にすることが多いかと思われます。
しかし、スマホのカメラやディスプレイの技術の進歩も著しく、今では4K動画の撮影や再生は当たり前にできるようになっています。
さらに最新の一部スマホは8K動画の撮影にも対応するようになりました。
ただ、現在発売されている機種では、いずれも8K動画の撮影には対応しているものの、再生には対応していないので、8K画質で再生する場合には別の機器で再生する必要があります。
スマホで撮影と再生のどちらにも対応するようになるのは、もう少し先になりそうです。
4K動画が撮影できるスマホは以前から発売されていますが、もっと綺麗な動画をスマホで撮影したいという人は8K対応のスマホも検討してみてはいかがでしょうか?
ここからは、8K動画の撮影にも対応している最新のスマホについて紹介いたします。
AQUOS R5G
画像引用元:AQUOS R5G スペシャルサイト|スマートフォンAQUOS:シャープ
AQUOS R5GはAQUOS初の5G対応スマホとして発売された機種です。
こちらはドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアで購入が可能で、価格は106,172円(ドコモ)となっています。
単に5Gに対応というだけでなく、フラッグシップモデルにふさわしく、歴代のモデルと比較してスペックが大幅に向上しています。
4眼になったカメラは多彩な撮影モードが使えるのに加えて8K動画の撮影も可能になっています。
AQUOS R5Gの全体的なスペックは以下の通りです。
AQUOS R5G | |
---|---|
ディスプレイ | 6.5インチ |
本体サイズ | 高さ:162.0 幅:75.0 厚さ:8.9 mm |
重さ | 189g |
アウトカメラ | 超広角:約4,800万画素 広角:約1,220万画素 望遠:約1,220万画素 ToFカメラ |
インカメラ | 1,640万画素 |
バッテリー | 3,730mAh |
RAM | 12GB |
ROM | 256GB |
CPU | Snapdragon 865 5G |
OS | Android 10 |
認証 | 指紋認証・顔認証 |
カラー | BlackRay・Aurora White・ Earth Blue |
詳細 | AQUOS R5G 実機レビュー |
本体のストレージは256GBと大容量なので、容量の大きな8K動画も安心して保存することができます。
ディスプレイには、シャープ独自のPro IGZO液晶が使われており、高精細かつ強い日差しの下でもはっきりと映る高輝度のディスプレイとなっています。
綺麗な動画を撮影できるだけでなく、動画を見るのにも最適な機種となっています。
AQUOS R5Gの価格
キャリア | 機種代金 | 割引適用時※ | 購入 |
---|---|---|---|
ドコモ | 111,672円 | 74,448円 | |
au | 129,145円 | 74,405円 | |
ソフトバンク | 129,600円 | 64,800円 |
Galaxy S20 5G
画像引用元:Galaxy S20 5G and S20+ 5G | Galaxy公式サイト
続いて紹介するのは、日本で初めて5G対応のGalaxyとして発売されたGalaxy S20 5Gです。
Galaxy S20 5Gはドコモとauから発売されており、価格は97,460円(ドコモ)となっています。
8K動画の撮影に対応しており、撮影した動画は後から約3,300万画素の高解像度の写真として切り抜いて保存することも可能です。
Galaxyシリーズはこれまでもカメラの評判が高いスマホでしたが、Galaxy S20 5Gは8K動画との組み合わせによって撮影機能の幅を広げています。
その他のGalaxy S20 5Gのスペックについては以下の通りです。
Galaxy S20 5G | |
---|---|
ディスプレイ | 6.2インチ |
本体サイズ | 高さ:152mm 幅:69mm 厚さ:7.9mm |
重さ | 約163g |
アウトカメラ | 広角:約1,200万画素 超広角:約1,200万画素 望遠:約6,400万画素 |
インカメラ | 約1,000万画素 |
バッテリー | 4,000mAh |
RAM | 12GB |
ROM | 128GB |
CPU | Snapdragon 865 5G |
OS | Android 10 |
認証 | 顔・指紋 |
カラー | コスミック グレー・クラウド ブルー・ クラウド ホワイト |
Galaxy特有の「Infinity-O Display」が、Galaxy S20 5Gにも採用されており、本体のサイズ以上に画面が大きく見える没入感のある有機ELディスプレイとなっています。
また、Galaxy S20 5Gには1まわりサイズの大きなGalaxy S20+ 5Gも発売されています。
こちらも8K動画の撮影など機能はそのままに、ディスプレイサイズが約6.7インチとより大画面で様々なコンテンツを楽しむことができます。
スマホは大画面の方がいいという人には、こちらのGalaxy S20+ 5Gもおすすめです。
Galaxy S20の価格
キャリア | 機種代金 | 割引適用時※ | 購入 |
---|---|---|---|
ドコモ | 102,960円 | 68,640円 | |
au | 117,480円 | 68,425円 |
8K動画が撮影できるiPhone
iPhoneでも8K動画に対応している機種はあるのでしょうか?
残念ながら、現時点では8K動画の撮影に対応しているiPhoneは発売されていません。
ただ、4K動画の撮影に関してはiPhone 6sから対応しているので、かなり前の機種から4K動画の撮影はできるようになっていました。
Androidスマホでも、8K動画の撮影ができる機種が投入され始めていることを考えると、次世代のiPhoneでは8K動画の撮影ができるようになる可能性も少なくはありません。
例年通りであれば9月頃には新機種の発表があるので、次に発売されるiPhoneの行方に期待しましょう。
iPhone比較|値段/サイズ/スペックで歴代モデルを比べてみた【2021年】8Kが浸透した未来はどうなる?
画像引用元:8Kの可能性について | 8K 未知の映像・音響体験、はじまる。
4Kはテレビ放送や動画配信でも次第に利用できるようになっており、スマホでの4K動画の撮影や再生も多くの機種で対応するようになりました。
今や4Kを見られる環境は充実しており、誰でも4Kの動画を撮影することもできるので、十分に世間に浸透していると言って良いでしょう。
それに対して、さらに高画質でリアリティのある映像体験ができる8Kについては対応するコンテンツが少なく再生環境も不十分なため浸透しているとは言い難い状況です。
ここからは、8K動画の現状や未来の展望について見ていきましょう。
現時点では再生環境が不十分
まず、8K動画の再生環境自体が現時点では不十分です。
テレビでは一部の衛星放送が8K放送に対応していますが、4Kまでしか対応していないチャンネルがほとんどです。
また、動画配信サイトについても、YouTubeでは8K動画に対応しています。
しかし、その他に8K動画を視聴できるサイトは現時点でほとんどありません。
8K動画は容量が非常に大きく、現時点でYouTubeで公開されている8Kの動画にしても重すぎて見られないという意見が多く見られます。
このように8Kに対応しているコンテンツそのものが少ないことに加えて、8K動画を8Kの画質で視聴するには対応しているデバイスから視聴する必要があります。
現時点では8K動画の再生に対応しているデバイス自体少なく、スマホやタブレットなどのモバイル機器では再生できるものがありません。
一般的に見られるようになるには、まず再生環境が整えられていく必要があるでしょう。
5Gの普及で8Kも浸透する?
8K動画は他の映像規格の動画と比べ物にならない膨大なデータ容量となります。
圧縮方法によって容量は異なりますが、8K動画の容量は1分あたり600MB程度が目安となります。
これを元に計算すると1時間の動画で約36GBが必要となり、ストリーミングで再生をした場合にはそもそも読み込みにかなりの時間がかかりますし、スマホなら一発で通信制限がかかるでしょう。
そんな問題を解決できるのが5G通信です。
5G通信は高速大容量通信が最大の特徴で、従来の通信規格と比較しても圧倒的に速度が速くなっています。
理論上は下り最大10Gbpsと、4Gの約10倍の速度です。
また、5Gの場合は従来と異なり通信容量の制限のないプランが一般的になります。
5Gの普及によって動画に対するニーズは増加するとも見られており、8Kの視聴環境も整えられていくことも予想されます。
膨大なデータ量が必要になる8K動画も5G通信によって、誰でも簡単に見られるようになる未来がやってくるかもしれません。
5Gと8Kの浸透で何が変わる?
5Gは高速大容量の通信を実現するとともに、遅延が少なくよりリアルタイムの情報のやり取りをできるという特徴があります。
5Gと8K動画の活用が期待されている分野の1つに、医療分野があります。
低遅延の5G通信と高精細な映像を届ける8Kモニターによって遠隔治療を大きく進歩させることができることが、実証実験によっても確認されています。
動画コンテンツなどのエンタメ分野だけでなく、実用的な分野でも5Gと8Kは新たな道を切り開いていくことでしょう。
そんな技術の発展が作り上げる未来を楽しみに待ちたいものです。
まだまだ8Kは始まったばかり
画像引用元:はじめまして。8Kのあるライフスタイル | 世界を変える 8K
今回は、次世代の映像規格である8Kについて紹介をしてきました。
8Kは映像技術の1つの到達点とも言える最高画質の映像となっています。
現時点ではコンテンツや再生環境が充実しておらず、まだまだ浸透してはいませんが、5Gの登場により状況が大きく変わることが見込まれます。
- 8Kは映像技術の最高点
- 現状は8Kの再生環境は不十分
- 8Kと5Gの普及で生活は大きく変わる
8K動画の撮影や再生ができるスマホも、今後発売されていくことでしょう。
動画配信サービスは今でも拡大を続けていますが、5Gや8Kの普及によってさらに発展する可能性を秘めています。
今後もスマホを取り囲む技術の発展には目が離せませんね。
【2020年】スマホのカメラ性能ランキング|最強のiPhone/Androidはコレ