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携帯ショップで自分の契約情報を見たい時に、ササッとスタッフが情報を調べて教えてくれたことに疑問を持ったことはありませんか。
携帯ショップのスタッフは、専用の顧客情報管理システムを利用してユーザーの情報を管理したり、情報変更や新規契約の手続きを行います。
各キャリアによって使用している顧客情報管理システムは異なりますが、今回はドコモの顧客管理システム「ALADIN(アラジン)」について紹介します。
- ドコモで使用している顧客情報管理システム
- ドコモスタッフで権限があれば誰でも利用できる
- ユーザーの氏名から住所、生年月日などの個人情報の閲覧が可能
- 近年では格安SIMもサービスの連携を開始した
「ALADIN(アラジン)」は、ドコモだけでなく、現在はドコモ系の格安SIMもサービスを連携させています。
スタッフにとっては顧客情報を閲覧することも、手続きを行うことも日常茶飯事ですが、ユーザー側からすると「どこまで自分の情報が見れるの?」と怖くなってしまうこともあります。
そこで、「ALADIN(アラジン)」にはどのような情報が記載されるのか、スタッフはどこまで見ることができるのか解説していきます。
自分の個人情報がどのように使われ閲覧されているのか、これからドコモへ乗り換えを検討している人も、ぜひこの機会に知っておきましょう。
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ドコモの顧客管理システム「ALADIN(アラジン)」とは
まず、「ALADIN(アラジン)」がどのようなものかについて解説します。
「ALADIN(アラジン)」は、ドコモショップを中心に展開されている顧客情報管理システムです。
基本的にドコモショップのスタッフが利用するもので、ドコモを契約しているユーザーの情報はもちろん、これから契約する人の情報を入力するためのものです。
契約内容を照会する時や情報の変更、新規・機種変更の手続きなど、ドコモショップで働くなら必ず使い方を覚えなければいけないものでもあります。
「ALADIN(アラジン)」がどのようなものなのか、さらに詳しく見ていきましょう。
ドコモのスタッフが契約時や情報照会する時に利用するシステム
画像引用元:ドコモショップ丸の内店 | NTTドコモ
「ALADIN(アラジン)」は、ドコモのスタッフが主に使用する新規契約や機種変更の手続き時、または情報照会をする時に使用するシステムのことです。
基本的に、
- ユーザーの名前
- 回線番号(電話番号)
- 生年月日
などで情報を照会し、契約内容の確認や変更、機種変更なども行います。
「料金を見直したい」「先月かなり高かったんだけどどういうこと?」などの問い合わせの場合にも、「ALADIN(アラジン)」を利用して請求額の内訳を確認したりします。
新規やMNP契約の場合は、新たに顧客情報を入力するところからはじまります。
顧客情報管理システムと呼ばれているように、顧客の個人情報がたっぷり集約されているシステムです。
そのため、ドコモショップで働くスタッフはまず「ALADIN(アラジン)」の使い方を覚える必要があります。
研修を受け、ログインのためのIDを取得してはじめてドコモショップのスタッフは「ALADIN(アラジン)」を使えるようになるのです。
「ALADIN(アラジン)」を利用する主なケース
「ALADIN(アラジン)」を利用する主なケースは下記の通りです。
- 新規契約・MNP契約受付時
- 機種変更時
- 住所や氏名、支払い方法変更などの情報変更手続き
- 契約内容の確認
- 料金の支払い
- 修理受付
基本的にドコモショップの業務のほとんどで「ALADIN(アラジン)」を使うことになります。
そのため、ドコモショップで働き出したばかりの新人スタッフは、まず「ALADIN(アラジン)」の使い方を覚えなければいけません。
余談ですが、入り口付近でお客様をお迎えし、「ご用件は何でしょうか」と伺いを立てるスタッフは「ALADIN(アラジン)」を使うことができないスタッフである場合が多いです。
他社キャリアの顧客情報管理システムも、
- キャリアが掲示したテストに合格しないとIDをもらうことができない
- 指定の研修を受けないともらえない
など、顧客情報管理システムの取り扱いはかなり厳しいものになっています。
ですから、個人情報を取り扱うスタッフはしっかりと研修を受けたスタッフであると思って良いでしょう。
「ALADIN(アラジン)」に記載されているユーザーの顧客情報
次に、「ALADIN(アラジン)」に記載されているユーザーの顧客情報はどのようなものがあるのか見ていきましょう。
- 氏名
- ドコモ回線番号
- 契約したスマホの製造番号
- 契約したスマホのSIMカードの番号
- 生年月日
- 連絡先電話番号
- 現住所
- 契約内容
契約した時に、書類に記載されている自分の個人情報はそのままドコモ側に「ALADIN(アラジン)」で管理されていると思ってください。
そして、契約時に本人確認書類として免許証やパスポートが必要だったように、契約内容の照会や情報変更の手続き等でショップに行った時にも本人確認が必要になります。
「個人情報を開示するので、目の前のお客様が契約者ご本人かどうか確かめるため」というのが理由です。
つまり、本人確認書類がないと契約内容を開示することができません。
「折角来たのになんでだよ」「スマホ持っているだろ」と言ってるお客様がたまにいますが、逆に曖昧な本人確認をして第三者に自分の情報を開示されているとなったらゾッとしますよね。
このように、「ALADIN(アラジン)」の取り扱いと共に、ユーザーの個人情報はかなり慎重に扱われていることがわかります。
ドコモスタッフはどこまで「ALADIN(アラジン)」で顧客情報を見ることができるのか
皆さんが1番気になる点は、「携帯ショップのスタッフはどこまで見ることができるの?」という点だと思います。
「ALADIN(アラジン)」は顧客情報を集約したシステムでもあるので、対象の名前と回線、生年月日によって多くの情報を閲覧することが可能です。
そこで、長年携帯ショップで働いていた筆者が、具体的にどこまで顧客情報を見れるのか解説をしていきます。
個人情報はもちろん、スマホの請求額である程度のことがわかると思っていてください。
氏名・住所・連絡先電話番号・請求額・契約内容など
前章で既に説明している顧客情報の他に、契約内容はもちろん、月々の利用料金の明細や毎月の使用データ通信量、支払いステータスまで見ることが可能です。
支払いステータスというのは、滞納しているかどうか、しっかり料金が支払われているかどうか確認するものです。
その履歴もかなり前の分まで残るので、滞納履歴を見られたくないという人は知り合いの人が働いているドコモショップで情報を照会することはおすすめできません。
請求額の内訳やデータ通信量などの細かいデータに関しては、機種変更や新規契約を促進するための情報でもあります。
あとは、他社でも多い「この料金どうなっているの?」「何でこんなに高くなっているの?」という問い合わせに対応するためのものでもあります。
ドコモショップでも把握できないものもある
日毎のデータ通信量や通話料金など、さらに細かいデータについてはドコモショップでも把握することができません。
「ショップではわかりません」という言葉にイライラするのではなく、その場合はカスタマーセンターに電話をしてより詳しい情報を聞くようにしましょう。
以前は該当の電話番号を使っていた過去の人物の名前と住所を表示できたが現在は非表示
以前、「ALADIN(アラジン)」では該当の電話番号を使っていた過去の人物の名前と住所を表示することができる機能がありました。
過去同じ番号を使っていた人の名前がずらりと表示されるため、興味本位で自分の電話番号を入力して検索するスタッフが後を断たなかったといいます。
このように、業務とは関係ない場面で「ALADIN(アラジン)」を使っている事例があったため、現在は非表示となっています。
確かに今の自分の電話番号を使っていた人は気になりますが、全く関係のない人に自分の名前や住所が知られているというのは怖いですよね。
2018年5月より証明書番号も伏せられるようになった
また、「ALADIN(アラジン)」では免許証の証明書番号なども見ることができていましたが、現在は「*(アスタリスク)」で表示されているようです。
正直、証明書番号があっても意味がありませんからね。
不要な個人情報をむやみに見られる状態にしておくのは、このご時世ではかなり危険です。
ただ、証明書番号の確認は偽造してあるものではないかなど、より細かく本人確認する上では役に立っていたようです。
偽造した本人確認書類を持ってくる人はいる
ドコモショップではないのですが、筆者が以前働いていた携帯ショップでも、偽造した本人確認書類を持ってきて契約をしようとする人がいました。
免許証の名前と支払い先のキャッシュカードの名前が一致しているものの、顔が全く一致していなかったからです。
「整形に失敗したから」とご本人は言っていましたが、契約しようとする内容が内容だったので詳細審査の依頼をしたところ、見事に審査に引っかかり契約することはできませんでした。
このように、明らかに怪しいと思われるお客様もいるので、携帯ショップの本人確認が融通が利かないと思う人がいるかもしれませんが、こういった事情があります。
- 「ALADIN(アラジン)」はドコモでの契約や情報照会、その他手続きで利用される
- 名前と回線番号で照会することができ、契約内容をユーザーに伝えるには本人確認書類の掲示が必要
- 名前、氏名、住所、連絡先電話番号、個人情報、詳細な契約内容が一度に閲覧できる
- 料金の請求額や内訳、支払い滞納の有無なども確認できる
次の章では、「ALADIN(アラジン)」利用時の注意点を解説します。
「ALADIN(アラジン)」利用時の注意点
次に、「ALADIN(アラジン)」利用時の注意点について解説をしていきます。
仕事だから、という理由で携帯ショップのスタッフに絶対的な信頼を寄せている人も多いでしょう。
携帯ショップのスタッフは、取り扱うものが個人情報ということもあり、綿密なコンプライアンス研修を経てスタッフとなります。
個人情報の取り扱いは、スタッフもかなり慎重になって行っているのです。
しかし、だからといって全面的に信用しても良いわけではありません。ユーザー側で気をつけられることは極力気をつけていくべきです。
スタッフで権限を持っていれば誰でも見ることができるもの
研修やテストに合格してIDをもらえればスタッフは誰でも見ることができます。
しっかりと個人情報を取り扱うリスクやコンプライアンスについて学んではいるものの、何千人といるスタッフの中にはどんな人がいるのかわかりません。
開示するのはスタッフが求める最低限の個人情報のみに留めておくのが賢明です。
過去に他キャリアで個人情報をスタッフが流出した事件がある
ドコモではありませんが、過去にスタッフが個人情報を漏洩させた事件がありました。
個人情報がお金になる時代ですから、お小遣い稼ぎをしたかったのかもしれません。
その事件もあり、各キャリアではさらに個人情報取り扱いに対する研修などがより徹底されるようになりました。
そのため、むやみに情報を流されるリスクは少ないと思いたいですが、携帯ショップのスタッフは大丈夫だろうと完全に信用するのは危険です。
本人確認に必要な免許証や保険証などは使ったらすぐに元に戻す
本人確認書類は最低限見せるだけにしましょう。
たまに、契約に必要だからと長時間預かるスタッフもいるみたいですが(どのキャリアにもいます)、その場合は「それもういいですか?」という感じで返してもらうようにしてください。
また、誰がそれを見ているかもわからないので、カウンターに置かれている時は裏面にしておくなど、あまり人の目に付かないようにしておきましょう。
- スタッフで権限があれば誰でも見ることができる
- 個人情報はお金になるので、過去にも他キャリアで情報流出騒動があった
- 本人確認書類は必要になるが、最低限見せるだけにしておく
- 個人情報を取り扱う関係上、スタッフ全員にコンプライアンス研究が導入されているので、むやみに情報を知られたり流されるリスクは低い
「ALADIN(アラジン)」連携により格安SIMに与えられた恩恵
「ALADIN(アラジン)」は、現在ドコモで使われているだけではありません。
最近ではドコモ回線を利用している格安SIMにも「ALADIN(アラジン)」が導入されており、同じシステムを使えるようになりました。
これにより、格安SIMでの手続きが短縮化されたり、コスト削減になるなどの恩恵があるようです。
今までの格安SIMは、ユーザーから申し込まれた契約情報を、格安SIMに設置されている登録端末で手動で入力するのが普通でした。
格安SIMは顧客のデータベースをサーバー上で管理することができなかったからです。
手入力であるということで、契約や審査時間がかかるのはもちろん、不備や誤字などが発生するリスクもありました。
もちろん、手入力ということで人員を割きますから、コストもかかっていました。
しかし、「ALADIN(アラジン)」と連携するようになると、「ALADIN(アラジン)」に自動的に顧客情報が反映されるようになり、手入力の手間はなくなりました。
さらに、MNPの開通時間を指定できるなど、契約や審査もスムーズに進めることができるようになり、これまでの契約に費やしてきた時間を大幅に短縮できるようになったのです。
「ALADIN(アラジン)」で個人情報を取り扱うのでユーザーも注意を
最後に、格安SIMで「ALADIN(アラジン)」が導入されたことによる恩恵についてまとめます。
- これまで格安SIMは顧客情報や契約内容を手入力していた
- 「ALADIN(アラジン)」と連携することによって手入力の手間が省けてコスト削減に繋がる
- 手入力する時間も短縮されるのでより素早く契約などの手続きの処理が可能
- 「ALADIN(アラジン)」導入の際はしっかりと研修が行われるので個人情報の取り扱いについては安心
「ALADIN(アラジン)」は、ドコモで利用している顧客情報管理システムです。
「ALADIN(アラジン)」を使えるようになるまでに、スタッフには個人情報保護について、そしてコンプライアンスについて徹底的な研修が行われます。
そのため、情報漏洩のリスクはかなり低いですが、他のキャリアで過去に実際に個人情報をスタッフが流出させる事件もあったので、100%信用するのはかなり危険です。
スタッフに個人情報の取り扱いを慎重にやってもらうのはもちろんですが、より多くの人の目に触れないように自分自身でも気をつけるようにしましょう。