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2019年3月25日にスティーブジョブズシアターで開催されたAppleのスペシャルイベントは、Appleが提供する新サービスの発表で大いに盛り上がったのは記憶に新しい所です。
まさにIT業界の巨人とも言えるインパクトでしたが、その中に『Apple News+』と呼ばれる日本では聞いたことがないサービスが出てきました。
Appleが提供するニュースアプリとの事ですが、日本ではリリース未定の為、情報が少なくどういったサービスなのかいまひとつ分かりません。
そこで今回は、
- Apple News+とはどんなサービスなのか
- 日本ではリリースされないのか
- 考察理由
といった内容をまとめました。
- Appleが提供するニュースアプリがApple News
- Apple Newsに300以上の雑誌・新聞を読める有料機能がApple News+
- 現状は日本未対応、今後も5つの根拠から対応する可能性は低い
トップ画像引用元:Apple News – Apple
1 Apple News+とはどんなサービスなのか
Apple News+というのがどんなサービスなのかを解説する前に、大本となる基本サービスApple Newsの事をお伝えしなくてはいけません。
Apple Newsは日本未対応のニュースアプリですが、米国や対応地域ではかなり前から利用されているApple提供の無料ニュースアプリです。
- Appleが開発したのでiPhone、iPad、Macでも読みやすい画面レイアウト
- 最新のニュースを1つの個所にまとめて表示させる機能
- 編集者(キュレーター)が厳選したトップ記事の表示
- ユーザー個別におすすめするニュースおすすめ機能
- ニュース速報の通知機能
これらの機能を無料で提供していたのがApple Newsアプリで、更にここから機能を追加して有料制となったプレミアム版がApple News+です。
1-1 既存のApple Newsに追加機能を搭載した有料のニュースアプリ
Apple News+はApple Newsに機能を追加したプレミアムバージョンになり、月額料金は9.99ドル(日本円で約1,110円前後)に設定されています。
Apple News+では月額料金を支払うようになった代わりに、以下の機能と特徴が追加されました。
- 300以上の雑誌と新聞記事が読める
- デバイス間でのオンライン、及びオフラインでの読書機能
- 最大6人までの家族がアクセス可能
- ユーザー個人に合ったニュースの見出しにプレミアム記事と雑誌の選択を解除(非表示)に出来る
- iOS12.2以降のiOS、及びmacOS Mojave 10.14.4以降で使用可能
これらの機能の内、Appleが特にセールスポイントとして売り出しているのが300以上の雑誌と新聞記事を読めるポイントです。
National Geographic Magazineやウォールストリートジャーナル、ロサンゼルスタイムズ等の日本でも有名な雑誌や新聞を読めるのが最大の特長です。
他にも雑誌や新聞をダウンロードしてオフライン状態でも読める使い方も出来るので、既にリリース済みのアメリカやカナダでは早速使っている方もいらっしゃるようです。
2 日本でApple News+がリリースされる可能性はあるのか
海外ではすっかりおなじみのApple Newsに追加機能を搭載したApple News+、気になるのは日本での対応ですが現段階では日本対応の情報はありません。
そもそも無料のApple Newsの時点で日本でも未対応なのですが、今後Apple NewsやApple News+は日本でも対応するのか?考察してみましょう。
2-1現状ではApple News+が日本向けにリリースされる可能性は低いと予想
無料のApple Newsに追加機能を搭載したApple News+、この2つのサービスが日本対応可能性を秘めているか調査した所、可能性は低いと判断されます
アップルの日本法人アップルジャパンが管理、運営しているApple(日本)ホームページにはApple Newsの情報も無く、なぜ対応しないのかという問いにも答えていません。
しかし、調査を進めていった結果、日本対応可能性は低いと判断出来ます。
次の章では、日本でApple News+がリリースされる可能性が低い根拠は5つを解説していきます。
3 日本でApple News+がリリースされる可能性が低い根拠は5つ
「なぜApple Newsと有料版のApple News+の日本対応可能性が低いのか?」それは以下の5つの根拠から判断できます。
根拠1 日本語の雑誌・新聞社と契約を結ばなくてはいけないのでコストがかかる
日本でApple News+をリリースする場合、日本語の雑誌・新聞社とアプリで閲覧できるように契約を結ばなくてはいけません。
日本人を顧客のメインターゲットとする以上、その対応は当然の事ですが日本市場だけの為に雑誌・新聞社と契約をする意義はあるのか?と問われると微妙な所です。
事実、既に提供しているアメリカ、カナダ、そして今後提供予定のイギリス、オーストラリアは全て公用語が英語の国という点で共通しています。
日本語にローカライズするのか、日本の雑誌・新聞社と契約するのか…方針は異なりますが日本でApple News+をリリースするにはコストが大きくかかります。
Appleにかかるコスト面から、Apple News+の日本対応可能性が低いとする第1の根拠です。
根拠2 無料で読めるニュースサイトが多いので価格面で不利
日本に限った話ではありませんが、Google PlayやApp Store内には国ごとに適した無料のニュースアプリは多数存在します。
Apple News+は日本円で月額約1,110円の料金がかかりますから、価格面では既存アプリに比べて不利と言わざるをえません。
更にキャリアが無料のニュースアプリ(ドコモならdmenuニュース、auならauサービスTOP)をリリースしている点もあります。
ニュースだけ見たいなら、敢えて有料ニュースアプリを購入する必要は低いので価格面でもApple News+をリリースしてもペイできるか怪しい所です。
日本では無料ニュースアプリが豊富なので、有料ニュースアプリのApple News+が流行する要素は薄いのが根拠の2つ目です。
根拠3 雑誌読み放題でも価格面で不利
ではApple News+の最大のセールスポイントである、300以上の雑誌・新聞が読める点で料金を比較してみたらどうでしょうか。
これも残念ながらApple News+の方が割高です。
雑誌読み放題サービス名 | 読み放題雑誌数 | 月額料金(税抜) |
---|---|---|
Apple News+ | 300以上 | 9.99ドル (日本円で約1,110円) |
ブックパス マガジンコース | 300誌以上 | 380円 |
楽天マガジン | 250誌以上 | 380円 |
dマガジン | 200誌以上 | 400円 |
タブホ | 500誌以上 | 460円 |
雑誌だけでもApple News+より安価で読むことが出来て、新聞も一部の機能と書面が見られないが無料アプリがありますので雑誌・新聞も価格面でApple News+は不利です。
更に前述した通り、雑誌や新聞をApple News+で読めるようにするには日本の雑誌、新聞社と交渉しなくてはいけませんからコストもかかります。
雑誌が読めるポイントも、日本ではApple News+より安価で見られるのが日本対応可能性が低い3つ目の根拠です。
根拠4 Appleの厳格なプライバシー保護がサービス提供元に嫌われやすい
Apple News+の大本である無料版Apple Newsは『プライバシー保護が厳格』な点もセールスポイントにしております。
これは、
- どんなニュースを見ているか
- どんな新聞を好むか
- どんな広告を表示するとタップしやすいか
といった情報を出版社や広告主が使えない仕様です。
「どんなニュースを好むか?といった個人の嗜好を情報化されたくないし、そんな使い方をされるのは嫌だ」といった方にはApple Newsはマッチしています。
しかしその仕様上、顧客のデータを収集したい、広告収入を得たい出版社や広告主からはApple Newsが敬遠されがちなのも事実です。
その為、ニュースを提供する出版社、広告主からはApple Newsを避けたいという実情が日本対応可能性の低さの4つ目の根拠です。
根拠5 アップルジャパンがそもそもApple Newsにノータッチ
そもそも3月25日に発表された内容で、アップルジャパンがApple News+にノータッチの時点で日本対応可能性の低さを物語っていると言えます。
日本で対応する予定のApple TV+やApple Arcadeは今秋対応という事もあり、公式ホームページ上に記載しております。
しかし、Apple NewsやAppleカード等、3月25日のスペシャルイベントで日本対応予定と明言されなかったサービスは全く触れられていません。
日本でapple製品やサービスを取り扱う大元のアップルジャパンがApple News+を取り上げていないのでApple News+の日本対応可能性が低い5つ目の根拠です。
契約のコスト、価格、リリースコストの面から日本向けは厳しいと予想
- ニュースや雑誌コンテンツを提供してもらう為にAppleに大きな負担がかかる
- コンテンツ提供元である出版社や新聞社、広告主からは顧客データ収集が難しい
- 雑誌読み放題やニュースアプリが安価な物が多く、価格面でApple News+は不利
- 日本で運営しているアップルジャパンがApple News+にノータッチ
Apple News+の日本対応可能性の低い根拠をまとめると、以上の内容です。
今後のサービス提供と一緒に続報がリリースされる可能性はある
Apple News+のサービス概要と日本対応可能性が低く、その可能性の低さとなる5つの根拠をご案内させていただきました。
今回の5つの根拠はあくまで筆者の主観であり、今後のAppleの発表でApple News+が日本でも対応する可能性はもちろんゼロではありません。
その場合、
- 読める雑誌と新聞は日本の出版社や新聞社か
- 雑誌をダウンロードしてオフラインでも読めるのか
- 月額料金は幾らになるのか
などと興味は尽きませんが、もしApple News+に日本が関する情報が出ればニュースリリースされると思いますので続報を待ちたいと思います。
- Appleが提供するニュースアプリがApple News
- Apple Newsに300以上の雑誌・新聞を読める有料機能がApple News+
- 現状は日本未対応、今後も5つの根拠から対応する可能性は低い