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この記事では、Wi-Fiルーターの「ブリッジモード」について解説します。
Wi-Fiルーターには「ルーターモード」「ブリッジモード」など複数の動作モードがありますが、違いがわからない方も多いのではないでしょうか。
この動作モードの違いを知らないと、Wi-Fiに接続しても通信できないということも起こりえます。
この記事でルーターモード・ブリッジモードの違いを確認し、必要なモードが判断できるようになってくださいね!
- ブリッジモードでWi-FiルーターにWi-Fiルーターが接続できる
- ONUへの接続はルーターモードでOK
- AUTOモードなら自動的に適した設定になる
トップ画像引用元:Wi-Fiルーターを見直して快適な生活を過ごそう | IODATA アイ・オー・データ機器
ブリッジモードとは?
画像引用元:Start! Wi-Fi 6 Wi-Fi 6で、生活が変わる。 | バッファロー
まずは、Wi-Fiルーターのブリッジモードがどんなものなのかチェックしましょう。
Wi-Fiルーターには複数の動作モードがあり、ブリッジモードもその中の1つです。
- ルーターモード
- ブリッジモード(APモード)
- 中継機モード(WBモード)
ブリッジモードは、Wi-Fiルーターのルーター機能を停止した動作モードです。
ルーター機能を停止することで、Wi-FiルーターをスイッチングHUBのように使ったり、Wi-Fiの発信器として使ったりできます。
例えば、次の様なシーンでは、Wi-Fiルーターをブリッジモードに切り替えて利用します。
- プロバイダ提供のルーターに市販のWi-Fiルーターを接続する
- ひかり電話専用ルーターに市販のWi-Fiルーターを接続する
- ルーターから他の部屋までLANケーブルを伸ばしてWi-Fiルーターを接続する
IPoE接続の光コラボを利用している方は、プロバイダ指定ルーターのWi-Fi性能に不満を感じている方も多いのではないでしょうか。
そんな時は、市販の高性能Wi-Fiルーターをブリッジモードで接続すればOKです。
また、Wi-Fiが届かない部屋にLANケーブルで延長して、その先に新たにWi-Fiルーターを繋ぐ場合もブリッジモードを利用します。
ブリッジモードを上手に活用すれば、Wi-Fiルーター1つではWi-Fiが届かない場合でも対処できますね!
ブリッジモードのメリット・デメリット
続いて、ブリッジモードを利用するメリットとデメリットもチェックしましょう。
- プロバイダー提供ルーターより高性能なWi-Fiが利用できる
- スイッチングHUB代わりになる
- IPアドレスの競合が起きる可能性あり
- 電波の競合で通信速度低下の可能性がある
- 二重ルーターになると速度低下の可能性がある
メリット1:プロバイダー提供ルーターより高性能なWi-Fiが利用できる
ブリッジモードを利用すれば、ルーターの先に新たにWi-Fiルーターを接続できます。
そのため、プロバイダー提供のWi-Fiルーターに不満がある場合は、市販の高性能ルーターを接続することでWi-Fiの性能アップが図れます。
特にIPoE対応の光コラボでは、プロバイダー指定のWi-Fiルーターを接続しないとインターネットに接続できません。
もしプロバイダー指定ルーターでは性能不足と感じるなら、ブリッジモードで高性能ルーターを接続するといいでしょう。
メリット2:スイッチングHUB代わりになる
ブリッジモードで接続したWi-Fiルーターは、LANポートをスイッチングHUB代わりに利用できます。
最近はWi-Fi接続できる機器ばかりですが、パソコンやゲーム機にNASなど、有線接続で速度が出た方が便利なデバイスも多いですよね。
LANポートが3〜4ポート足りない状態なら、スイッチングHUB代わりにWi-Fiルーターを接続してもいいかもしれません。
デメリット1:IPアドレスの競合が起きる可能性あり
ブリッジモードを利用する際は、IPアドレスの競合に注意しましょう。
ブリッジモードのWi-Fiルーターとスマホやパソコンを接続する際、大元のルーターとは別にIPアドレスが割り振られます。
そのため、大元のルーターにも何かしらのデバイスを接続していると、IPアドレスが競合してしまう可能性があります。
IPアドレスの競合が起きると、同一ネットワーク上の機器はインターネットに接続できなくなります。
もし頻繁にネットに繋がらなくなる場合は、以下の方法で対処しましょう。
- ブリッジモードで接続したWi-Fiルーターだけ使う
- 手動でIPアドレスを割り当てる(上級者向け)
デメリット2:電波の競合で通信速度低下の可能性がある
ブリッジモードでWi-Fiルーターを接続する際、大元のルーターもWi-Fiルーターの場合は電波干渉を起こす可能性があります。
電波干渉が起こると通信速度が低下し、最悪通信できない状態になることも。
Wi-Fiルーター同士の電波干渉を避けるには、次のどちらかの対処をしておきましょう。
- 大元のWi-Fiルーターの無線LAN機能をOFFにする
- Wi-Fiルーターのチャネルを変更する
設定方法はWi-Fiルーター毎に異なるので、詳しくはメーカーのサポートページを参考にしてください。
二重ルーターになると速度低下の可能性がある
ブリッジモードを利用する際は、誤ってルーターモードのまま接続しないように注意しましょう。
ルーターモードのまま他のルーターに接続すると、「二重ルーター」の状態になり、通信速度が遅く不安定になる可能性があります。
また、NASやリモートデスクトップを利用している場合、二重ルーターになると外部からのアクセスができなくなります。
一応、セキュリティが強くなるというメリットはありますが、デメリットの方が多いので二重ルーターには十分注意しましょう。
ブリッジモードとルーターモードの違い
続いて、ブリッジモードとルーターモードの違いについて見ていきましょう。
- ブリッジモード=ルーター機能OFF状態
- ルーター機能は複数デバイスのネット接続に必須
ブリッジモードはルーター機能OFF状態のこと
先の解説でも触れましたが、ブリッジモードはWi-Fiルーターの「ルーター機能をOFFにした状態」を指します。
- ブリッジモード:ルーター機能OFF
- ルーターモード:ルーター機能ON
ブリッジモードとルーターモードの違いは、ルーター機能がONなのかOFFなのかの違いということです。
ルーター機能は複数デバイスのネット接続に必須
ルーター機能がONの状態になると、Wi-Fiルーターは次の役割を持ちます。
- 自宅等のネットワークとインターネット間の橋渡し
- 複数のデバイスの同時接続
- 通信内容に応じて必要な速度が出るよう調節
つまり、スマホやタブレットなど複数のデバイスをインターネットに接続するには、ルーター機能が必須ということです。
しかし、二重ルーターになってしまうと通信が不安定になり、速度低下や通信遮断の原因になります。
そのため、光回線事業者やプロバイダーから提供される機器いルーター機能があるか否かで、ブリッジモードとルーターモードのどちらを使うか判断しましょう。
- ONU等にルーター機能あり:ブリッジモードで接続
- ONU等にルーター機能なし:ルーターモードで接続
なお、最近のWi-Fiルーターの多くは、ブリッジモードとルーターモードを自動判別する「Autoモード」を搭載しています。
手動でモード切り替えが不安な方は、基本的にAutoモードで運用する方がいいでしょう。
ブリッジモードが使えるおすすめWi-Fiルーター3選
最後に、ブリッジモードが使えるWi-Fiルーターの中から、特におすすめの3機種を紹介します。
Aterm WG2600HS2
画像引用元:Aterm WG2600HS2 | 製品一覧 | AtermStation
WG2600HS2は、NEC独自技術で電波強度をアップしたWi-Fi5対応ルーターです。
Aterm WG2600HS2のスペック
Aterm WG2600HS2 | |
---|---|
無線LAN規格 | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
最大速度 | 1,733Mbps |
同時接続 | 最大18台 |
セキュリティ | WPA、WPA2、WPA3、WEP |
有線LANポート | 4ポート |
有線LAN最大速度 | 1Gbps |
簡単セットアップ機能 | WPS |
IPv6 | ○ |
ビームフォーミング | ○ |
MU-MIMO | ○ |
中継機能 | ○ |
バンドステアリング | - |
電波を届きやすくする独自技術「ハイパワーシステム」で、戸建てでもマンションでも使えます。
ビームフォーミングやIPv6対応など、必要最低限の通信機能はバッチリ押さえています。
価格も6,000円台とお手頃なので、あまりコストをかけたくない方におすすめのWi-Fiルーターです。
AirStation WSR-5400AX6S
画像引用元:WSR-5400AX6S-MB : Wi-Fiルーター : AirStation | バッファロー
WSR-5400AX6Sは、高速かつ多機能な高性能Wi-Fiルーターです。
AirStation WSR-5400AX6Sのスペック
AirStation WSR-5400AX6S | |
---|---|
無線LAN規格 | IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax |
最大速度 | 4,803Mbps |
同時接続 | 最大30台 |
セキュリティ | WPA、WPA2、WPA3、WEP |
有線LANポート | 4ポート |
有線LAN最大速度 | 1Gbps |
簡単セットアップ機能 | WPS、AOSS |
IPv6 | ○ |
ビームフォーミング | ○ |
MU-MIMO | ○ |
中継機能 | ○ |
バンドステアリング | ○ |
最大4,803Mbpsと同時接続30台で、スマホだけでなく様々なデバイスをWi-Fi接続できます。
また、ビームフォーミングやバンドステアリングなど豊富な通信機能を備え、スペック以上に快適なWi-Fi環境を構築できるでしょう。
さらにメッシュWi-Fiも使えるので、1台で賄えない部屋があっても、対応子機を用意すれば簡単に対応できます。
価格は15,000円前後と比較的高額なモデルですが、高性能なWi-Fiルーターを使いたい方におすすめです。
AirStation WXR-6000AX12S
画像引用元:WXR-6000AX12S : Wi-Fiルーター : AirStation | バッファロー
AirStation WXR-6000AX12Sは、現時点で最高峰の性能を誇るWi-Fiルーターです。
有線LANは10Gbpsに対応しているので、NURO光 10Gsなど超高速回線を契約する方に特におすすめです。
AirStation WXR-6000AX12Sのスペック
Aterm WXR-6000AX12S | |
---|---|
無線LAN規格 | IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax |
最大速度 | 4,803Mbps |
同時接続 | 最大36台 |
セキュリティ | WPA、WPA2、WPA3、WEP |
有線LANポート | 4ポート |
有線LAN最大速度 | 10Gbps |
簡単セットアップ機能 | WPS、AOSS、AOSS2 |
IPv6 | ○ |
ビームフォーミング | ○ |
MU-MIMO | ○ |
中継機能 | ○ |
バンドステアリング | ○ |
Wi-Fiの最大速度はWSR-5400AX6Sと同等ですが、露出している指向性アンテナと内蔵アンテナが4本ずつあり、電波の届き易さはピカイチです。
1台あれば、大抵のお宅は電波が届かない部屋はなくなるでしょう。
万が一電波が届かない部屋があっても、対応子機で簡単にメッシュWi-Fiを構築できます。
メッシュWi-Fi利用中は電波干渉も自動回避してくれるので、確実にWi-Fiを行き渡らせたいなら最適な1台になるでしょう。
Wi-Fiが届きにくいならブリッジモードを活用しよう!
今回は、Wi-Fiルーターのブリッジモードについて解説しました。
- ブリッジモードでWi-FiルーターにWi-Fiルーターが接続できる
- ONUへの接続はルーターモードでOK
- AUTOモードなら自動的に適した設定になる
ブリッジモードを利用すれば、Wi-Fiルーターの後ろに新たにWi-Fiルーターが接続できます。
今使っているWi-Fiルーターの取り外し不可で、かつスペックに不満があるなら、好きなWi-Fiルーターをブリッジモードで接続すれば解決します。
ただし、複数のWi-Fiルーターを利用すると、IPアドレス重複や電波干渉には注意が必要です。
また、ブリッジモードに対応したおすすめWi-Fiルーターは次の通りです。
今使っているWi-Fiルーターが取り外せない方は、今回の解説を参考にブリッジモードで新しいWi-Fiルーターを接続してみてください!