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共有フォルダを利用すれば複数の端末からフォルダを閲覧、操作できる点から社内で利用している方も多いのではないのでしょうか。
データを共有できる便利なものですが「共有フォルダにアクセスできない」「エラーメッセージが表示される」といったトラブルが発生することもあります。
このトラブルは設定を変更することで解決できる場合もありますが、NASやPCの本体に問題があるなどの複雑な障害が発生している恐れもあります。
アクセスできないまま放置しているとデータを消失する可能性もあるため、この記事で紹介している対処法で問題を解決するようにしましょう。

HDDやPCなどのデータが消えてしまったとき、どの業者であれば安心して任せられるのでしょうか。 データ復旧業者は日本国内に100社...
- 共有フォルダにアクセスできないほとんどがネットワーク設定の問題
- データではなくPCやNAS側が故障している可能性がある
- エラーメッセージが表示される場合は直ちに作業を中断する
- むやみに電源のON/OFFを繰り返すと状態が悪化する恐れがある
- 対処法として、ネットワーク設定を見直す
共有フォルダとは
共有フォルダとは、ネットワーク経由で他のコンピュータから使えるように設定したフォルダのことを言います。
同じネットワークに接続しているコンピュータやパソコンなど、複数の端末からファイルを見ることが可能です。
外部のコンピューターからでも、フォルダの表示や操作することができるため、会社などのデータ共有のために利用されていることが多いです。
代表的な共有フォルダ3つ
共有フォルダが用いられる3つのケースを紹介します。
- NASを利用した共有フォルダ
- Windowsの標準機能の共有フォルダ
- クラウドストレージを利用した共有フォルダ
NASを利用した共有フォルダ
NASはネットワーク上に接続できるHDD(ハードディスク)のことです。
HDDやUSBメモリなどの記録装置の場合でデータを閲覧する際は、PCなどに接続し、データにアクセスします。
ですが、NASの場合は複数の端末から同時にデータにアクセスすることが可能です。
Windowsの標準機能の共有フォルダ
Windowsでは、共有フォルダを作成できる機能が搭載されています。
フォルダを作成する際に共有できるようにし、パスワードを設定しておくと、パスワードを知っている人がフォルダの閲覧や操作をすることができます。
クラウドストレージを利用した共有フォルダ
クラウドストレージとは、インターネット上のファイルやデータを保管する場所のことです。
フォルダをクラウドストレージに保管すれば、URLを共有することでフォルダの共有が行えます。
代表的なものとして「Google drive」や「Share Point」が挙げられます。
共有フォルダにアクセスできない原因
共有フォルダにアクセスできない原因として、以下のことが考えられます。
- ネットワークやファイル設定に問題がある
- 共有側のPCやNASに不具合が生じている
ネットワークやファイル設定に問題がある
共有フォルダにアクセスできない場合に多く見られる原因として、ネットワークやファイルの設定に問題が挙げられます。
- 共有ネットワーク探索の設定・機能が無効(オフ)になっている
- 共有したいファイル・フォルダにアクセス権が付与されていない
- ネットワークの設定が「パブリックネットワーク」になっている
これらは、PCの設定画面で確認することができます。
「パブリックネットワーク」になっている場合は、下記で紹介している「プライベートネットワーク」に変更することで解決できます。
共有側のPCやNASに不具合が生じている
共有側のPC本体またはNAS側に不具合が起きている場合は、共有フォルダを開くことができません。
本体の故障はもちろん、内部の記録装置が故障している場合もフォルダの閲覧ができません。
記録装置の故障のケースは多岐に渡りますが、大きく「物理障害」と「論理障害」の2つに分けることができます。
物理障害
物理障害は、NAS・サーバー内やPCのHDDが物理的に故障している状態です。
水没や落下などの直接的衝撃や、経年劣化などが原因で起こります。
異音や異臭がするなどのわかりやすい症状が発生することもあれば、下記の論理障害と同じような症状が発生することもあり、判別することが難しいのが現状です。
また、物理障害の場合は専門的な設備と知識が必要になるため、個人での復旧はほとんど不可能です。
物理障害が起きている状態で通電や復旧作業を続けると、状態の悪化やデータの完全消失に繋がるため、専門業者に依頼するようにしましょう。
論理障害
論理障害はHDD本体は壊れていないものの、データに不具合が生じている状態です。
誤削除やファイルシステム障害、初期化などが原因として挙げられます。
ファイルやフォルダが開けない、エラーメッセージが表示されるなどの症状がある場合は論理障害の発生が考えられます。
論理障害は復元ソフトなどで解決できる場合もありますが、対処の仕方によってはデータを取り出せなくなるなど、状態が悪化する可能性も十分にあります。
むやみな操作や復旧作業は控えるようにしましょう。
共有フォルダにアクセスできない場合のエラー表示例
以下のエラーメッセージが表示され、共有フォルダにアクセスできない場合は作業を中断するようにしましょう。
- アクセスできません。このネットワークリソースを使用するアクセス許可がない可能性があります。
- アクセス許可があるかどうかこのサーバーの管理者に問い合わせてください。
- アクセスが拒否されました。
- ユーザー名またはパスワードが正しくありません
- アカウントの制限により、このユーザーはサインインできません。空のパスワードが許可されていない、サインイン時間が制限されている、またはポリシーによる制限が適用されたなどの理由が考えられます。
- ネットワークパスが見つかりません
- ネットワークエラー
- ¥¥ファイルサーバー にアクセスできません・¥¥192.168.にアクセスできません
- エラーコード: 0x80004005
- エラーを特定できません
- 名前のスペルを確認しても問題がない場合は、ネットワークに問題がある可能性があります。
- ネットワークの問題を識別して解決するには[診断]をクリックします。
以上のエラーメッセージが表示された場合は、PCの操作や通電を控えるようにしましょう。
共有フォルダにアクセスできないままPCやNASを使い続けると、状態が悪化しデータが消えてしまう可能性があります。
重要なデータが入っている方はプロに相談することをおすすめします。
共有フォルダにアクセスできない場合の注意点
共有フォルダにアクセスできない場合や、エラーメッセージが表示される場合は以下のことに注意しましょう。
- 電源のON/OFFを繰り返さない
- HDDの開封や交換をしない
- データ復元ソフトを使用しない
電源のON/OFFを繰り返さない
症状悪化を防ぐためにも、電源の電源のON/OFFは控えるようにしましょう。
筐体や記録装置にとって負荷が高い動作になるため、故障の状態が悪化したり、別の障害が発生したりする恐れがあります。
症状を進行させないためにも、電源のON/OFFや再起動を繰り返すことは避けましょう。
HDDの開封や交換をしない
HDDは精密機器に分類されるため、交換の際の取り出しや分解・開封はしないようにしましょう。
指紋やほこりが付着するだけで故障するため、専門業者がHDDを取り扱う場合はクリーンルームなどの専用設備を使用します。
データ復旧難易度が上がってしまうと、最悪の場合データが破損し取り出せなくなってしまうため、行わないようにしましょう。
データ復元ソフトを使用しない
データ復元ソフトは物理障害、NASの復元では推奨されていません。
使用することで解決できるケースもありますが、軽度の障害のみに限られており、かえって状態が悪化することも少なくありません。
また、確実に全てのデータが復元できるとは限らないため、安全で確実なデータの復元をしたい場合は専門業者への依頼をおすすめします。
共有フォルダにアクセスできない場合の対処法
共有フォルダにアクセスできない場合は、以下の対処法を実行しましょう。
- ネットワーク設定の確認を行う
- 共有の詳細設定の見直しと共有設定を有効にする
- 共有フォルダのアクセスの権限の設定を確認する
- IPアドレスの自動取得を設定する
- IPアドレスを自動取得にして共有フォルダへアクセスする
- データ復旧業者に依頼する
ネットワーク設定の確認を行う
共有フォルダにアクセスできない場合は、まずネットワーク設定の確認を行いましょう。
設定が「プライベートネットワーク」であれば問題ありませんが、「パブリックネットワーク」になっている場合は設定の変更が必要です。
- Windowsマークを右クリックしネットワーク接続を選択
- 「共有オプション」または「ネットワークと共有センター」を選択
- 「プライベートネットワーク」になっている場合は設定変更は不要
- 「パブリックネットワーク」になっている場合は以下の手順に進む
パブリックネットワークになっていた場合は、以下の方法で設定を変更してください。
- 「スタート」ボタン→「設定」を選択
- 「ネットワークとインターネット」を選択
- 有線接続の場合は「イーサネット」無線LAN接続の場合は「Wi-Fi」を選択
- 接続名が書かれたアイコンを選択
- 有線LANの場合「ネットワーク〇〇 接続済み」を選択:無線LANの場合は接続先を選択
- 「ネットワークプロファイル」の「プライベート」を選択
以上で「プライベートネットワーク」にすることができます。
共有の詳細設定の見直しと共有設定を有効にする
「ネットワーク探索を有効にする」と「ファイルとプリンターの共有を有効にする」が無効(オフ)になっている場合はフォルダを共有することができません。
共有フォルダにアクセスするだけのPCでも「ネットワーク探索」は有効にしておく必要があるため、共有フォルダにアクセスできない場合は確認してみてください。
- Windowsマークを右クリックしネットワーク接続を選択
- 「共有オプション」または「ネットワークと共有センター」をクリック
- 「ネットワークと共有センター」→左の「共有の詳細設定の変更」をクリック
- 「プライベート」「ゲストまたはパブリック」「すべてのネットワーク」内から(現在のプロファイル)設定になっている項目を開く
- 共有フォルダの設定を行ったパソコン・共有フォルダにアクセスするだけのパソコン両方で以下のオプションをオンにする
- 共有フォルダの設定を行ったパソコン→「ネットワーク探索を有効にする」「ファイルとプリンターの共有を有効にする」両方ともオン
- 共有フォルダにアクセスするだけのパソコン→「ネットワーク探索を有効にする」項目をオン
- すべてのネットワーク欄を確認
- パスワード保護共有を無効にするがオンになっているかを確認
以上で設定が完了するので、共有フォルダにアクセスできるか確認しましょう。
共有フォルダのアクセスの権限の設定を確認する
共有フォルダのアクセス権限の設定が行われていないと、共有フォルダにアクセスできません。
共有を行うPCで、フォルダのアクセス権限を与えていない場合は、次の方法で設定を行いましょう。
- 共有フォルダを右クリックしプロパティを選択
- 共有のタブ→共有を選ぶ→アクセス権限の設定画面を表示
- 「Everyone」が表示されている場合「Everyone」を選択し削除
- 矢印を押して「共有を許可するユーザー」を選択
- 「追加」をクリック
- ユーザーの追加の完了→アクセス権限の設定→OKを押して終了
共有するアカウントを追加したい場合は、手順4で「新しいユーザーの作成」を選択し、Windowsアカウントの設定を行いましょう。
ユーザーの上書きや編集、保存の許可をしたい場合は手順6で「読み取り/書き込み」を選択しましょう。
以上の設定が終了したら共有フォルダにアクセスしてみてください。
IPアドレスの自動取得を設定する
コンピュータには、IPアドレスが振られていますが、この番号の割り当てがない場合は共有フォルダのアクセスができなくなってしまいます。
IPアドレス:ネットワーク接続をおこなう時にPCなどの端末の送受信の判別に使用される番号
IPアドレスは自動的に割り当てられますが、「IPアドレスを自動取得」の設定を行っていないとIPアドレスを取得できません。
- Windowsマークを右クリックしネットワーク接続を選択
- 「共有オプション」または「ネットワークと共有センター」を開く
- 「ネットワークと共有センター」→左の「アダプターの設定の変更」をクリック
- 接続したいネットワーク名を右クリックしプロパティを開く
- Wi-Fiのプロパティ欄から「インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IPv4)」をダブルクリック
- インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IPv4)のプロパティで「IPアドレスを自動的に取得する」部分にチェックが入っているか(オン)を確認
- 同様に「インターネット プロトコル バージョン(TCP/IPv6)」もダブルクリック
- インターネット プロトコル バージョン(TCP/IPv6)のプロパティで「IPアドレスを自動的に取得する」部分にチェックが入っているか(オン)を確認
以上で設定が完了します。
この設定で共有フォルダにアクセスできない場合は、以下の手順に進んでください。
IPアドレスを自動取得にして共有フォルダへアクセスする
DNSに問題が生じていることが原因で、共有フォルダにアクセスできなくなっている場合があります。
DNS:IPアドレスとインターネット上のホスト名・メールアドレス使用時のドメイン名を繋いで管理をおこなうために使用されるシステム
IPアドレスを指定して共有フォルダへのアクセスを実行しましょう。
- スタートからWindowsシステムツールを選択
- コマンドプロンプトを開く
- コマンドプロンプトの入力画面で「ipconfig」を入力しEnterキーを押す
- 共有フォルダのIPアドレスは「IPv4 Address」の項目上から確認が可能
確認ができたら次の手順に進みます。
- エクスプローラーを開く
- アドレスバー内に「¥¥IPアドレス(共有フォルダのIPアドレス)」を入力しEnterキーを押す
- フォルダパス情報(フォルダの場所を表すアドレスのような数字などの文字列)が把握できている際にはその内容を入力
- 例:「¥¥IPアドレス(共有フォルダのIPアドレス)¥フォルダ名」
- 資格情報入力画面が表示された時にはユーザー名とパスワードを入力
以上で、IPアドレスを指定してフォルダにアクセスすることができます。
IPアドレスの指定をしても、共有フォルダにアクセスできない場合はホスト名(ドメイン名)の設定上の問題や記録装置の破損が疑われます。
また、この作業はPCの操作にある程度慣れている必要があるため、不安な方や、データを最優先する場合は次の手順に進んでください。
データ復旧業者に依頼する
ネットワークやPCの設定を見直したり、上記の方法で共有ファイルが開けない問題が解決できない場合には、データ復旧専門業者に一度相談しましょう。
上記の対処法を行っても共有フォルダにアクセスできない場合は、NASの故障やHDDの破損、筐体の破損が考えられます。
状態が改善せずデータを取り出したい場合は、データ復旧業者が最も安全で確実な方法になります。
状態が悪化する前に作業を中止し、データ復旧業者への依頼を優先しましょう。
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ここで、編集部おすすめのデータ復旧業者の特徴やサービス内容について解説していきます。
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共有フォルダにアクセスできない場合のまとめ
共有フォルダにアクセスできない場合や、エラーメッセージが表示される場合は今回紹介した対処法を順番に進めていきましょう。
対処法を実行しても改善が見込めない場合は、作業をしないことが重要になります。
通電を控えて障害の状態を抑えることで、復旧できる可能性をあげることができます。
トラブルが発生した場合、まずは専門業者の無料診断などを受けてみましょう。
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