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中国の総合家電メーカーXiaomiから、新ブランド「POCO」シリーズのAndroidスマホ「POCOPHONE」が発売されました。
価格の割に高性能と話題になり、コスパ重視で狙っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、Xiaomi POCOPHONEは日本正規販売はなく、無闇に購入するとデメリットで困ることも。
そこで今回はXiaomi POCOPHONEのスペックや機能と日本で利用するデメリットを解説します。
コスパだけで購入して困らないように、しっかりチェックしてくださいね!
- Xiaomi POCOPHONEのスペック・特徴
- Xiaomi POCOPHONEはコスパが高い!
- Xiaomi POCOPHONEを買わない理由はなに?
トップ画像引用元:Mi Global Home
1 Xiaomi POCOPHONEのスペック・特徴
画像引用元:Mi Global Home
早速Xiaomi POCOPHONEの基本性能を確認しましょう。
POCOPHONEのスペック
項目 | 通常版 | Armored Edition |
---|---|---|
本体サイズ | 高さ:155.5 mm 幅:75.2 mm 厚さ:8.8 mm | 高さ:155.7 mm 幅:75.5 mm 厚さ:8.9 mm |
重さ | 182g | 187g |
SoC(CPU) | Snapdragon 845 2.8GHz + 1.7GHz オクタコア |
|
OS | Android 8.1 | |
ストレージ(ROM) | 64GB 128GB |
|
メモリ(RAM) | 6GB 8GB |
|
画面サイズ | 6.18インチ 2,248 × 1,080 |
|
メインカメラ | 12MP+5MPデュアルカメラ | |
インカメラ | 20MP |
1-1 POCOPHONEは最高峰の処理性能
画像引用元:Mi Global Home
Xiaomi POCOPHONEの最大の強みは、現行Androidで最高のスペックを誇ることでしょう。
最新のSnapdragon 845はもちろん、RAM 6GBまたは8GBを搭載しています。
Snapdragon 845を搭載した機種は数多くリリースされていますが、6GB以上のRAMを搭載した機種はまだまだ限られています。
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1-2 大画面だがディスプレイ性能は普通
画像引用元:Mi Global Home
Xiaomi POCOPHONEは、6.18インチの大型ディスプレイを搭載しています。
iPhoneX登場以降に主流になった全画面ディスプレイで、画面上部のカメラがノッチになっている流行りの構造ですね。
ただ、フラグシップモデルがこぞって採用するOLED(有機EL)ディスプレイではなく、POCOPHONEは一般的なLCDディスプレイです。
解像度もそこまで高くはなく、反応速度も他のローエンド~ミドルレンジモデルと大差ありません。
iPhoneXSやGalaxy S9などのフラグシップモデルと比較しなければ十分にキレイなディスプレイですが、過度な期待はしない方がいいかもしれませんね。
1-3 筐体はプラスチックとアラミド繊維の2モデル
画像引用元:Mi Global Home
Xiaomi POCOPHONEの筐体は、プラスチック製の通常エディションとアラミド繊維」を取り入れたアーマードエディションの2モデルがあります。
最近はガラス筐体や金属筐体で高級感を出しているモデルが多いため、どちらのモデルも少し安っぽく見えてしまいます。
ただ、アーマードエディションで採用しているアラミド繊維は、AQUOS zeroなど一部のフラグシップモデルでも利用されている素材です。
防弾チョッキや建材にも利用される耐久力・衝撃吸収性能があるので、万が一の落下でもそうそう壊れることはないでしょう。
- 処理能力は現行Androidの最高性能
- ディスプレイ性能は普通
- デザインに高級感はない
ここまでをまとめると、Xiaomi POCOPHONEは価格相当の見た目にも関わらず、かなりの高性能モデルということですね。
2 Xiaomi POCOPHONEはコスパが高い!
続いて、Xiaomi POCOPHONEの価格をチェックしましょう。
日本での正規販売がないモデルですが、東南アジア中心に販売されているため日本円にして約40,000円~とかなりの高コスパです。
ただ、購入するネットショップによってかなり価格差があります。
POCOPHONE(RAM6GB/ROM128GB)の価格
販売店 | 価格 |
---|---|
Amazon(国内) | 57,990円 |
Banggood | 44,436円 |
GearBest | 39,696円 |
国内のショッピングサイトでは、並行輸入品が販売されています。
価格が少し高めの設定になりますが、輸入手続きや関税もなく1~2日で手元に届くのがメリットですね。
一方、海外サイトでは販売価格は安いのですが個人輸入になります。
手数料や関税がかかり、20日前後待つことになるので少し面倒ですね。
とはいえ、SIMフリースマホで同等スペックを購入すると10万円前後のモデルばかりです。
Xiaomi POCOPHONEのコスパが高いことに変わりないので、価格と手間のどちらを取るかで購入方法を決めるようにしましょうね!
次の章ではXiaomi POCOPHONEのデメリットを解説し、買わない理由をチェックしましょう。
3 Xiaomi POCOPHONEを買わない理由はなに?
前のページでXiaomi POCOPHONEのスペックや価格をチェックし、高コスパの機種であることをお伝えしました。
ここまでの内容を見ると、安くて高性能ないい機種にしか見えませんよね。
しかし、日本で販売されないモデルであることから様々なデメリットがあるので、条件を満たせない方は買わない方がいいでしょう。
- 日本でのサポートが受けられない
- LTEもWi-Fiも速度が出ない
- 防水・防塵など日本向け機能がない
3-1 日本でのサポートが受けられない
先にお伝えした通り、Xiaomi POCOPHONEは日本での正規販売がないスマホです。
当然、万が一の故障やトラブルに見舞われたときのサポートも日本では受けられず、海外サイトで確認するしかありません。
- サポートを受けるのに英語や中国語が必須
- 修理等は海外へ郵送する必要がある
- 修理中の代替機の貸し出しはない
特に故障の場合は修理見積もりだけでも海外郵送が必要です。
国内キャリアのようにデータ移行の補助や代替機の貸し出しもなく、修理に2~3ヶ月かかることもあります。
万が一のトラブルでかなり手間がかかるので、購入後のサポートが必要と考えるならPOCOPHONEは買わない方がいいかもしれませんね。
3-2 LTEもWi-Fiも速度が出ない
SIMフリースマホは様々なキャリア・格安SIMが使えますが、スマホ本体の対応周波数が少ないと使えない場所が多くなります。
Xiaomi POCOPHONEも、国内キャリアの一部の周波数が使えません。
POCOPHONEの4G対応周波数
周波数 | POCOPHONE対応 | 対応キャリア |
---|---|---|
Band1(2.0GHz) | ○ | ドコモ、au、ソフトバンク |
Band3(1.7GHz) | ○ | ドコモ、ソフトバンク |
Band8(800MHz) | ○ | ソフトバンク |
Band11(1.5GHz) | × | au、ソフトバンク |
Band18(800MHz) | × | au |
Band19(800MHz) | × | ドコモ |
Band21(1.5GHz) | × | ドコモ |
Band26(800MHz) | × | au |
Band28(700MHz) | × | ドコモ、au、ソフトバンク |
Band41(3.5GHz) | ○ | ソフトバンク |
Band42(3.5GHz) | × | ドコモ、au、ソフトバンク |
対応周波数を見ると、多くのLTEバンドが非対応だということがわかりますね。
ドコモやソフトバンクは主に利用している周波数に対応しているので、基本的に問題なく使えます。
しかし、トンネル内や地下などは圏外になる可能性が高くなります。
また、auはLTE通信はできないと見た方がいいでしょう。
- ドコモ、ソフトバンク:トンネルや地下は県外になる可能性が高い
- au:ほとんど使えない
LTEの最大速度が遅くなる可能性大!
国内キャリアやキャリアの通信網を利用する格安SIMでは、複数のLTEバンドを利用した高速通信技術「キャリアアグリゲーション」を採用しています。
しかし、POCOPHONEはキャリアアグリゲーションに非対応のため、国内モデルのスマホより最大通信速度が遅くなります。
- キャリアアグリゲーション有り:最大1,288Mbps
- キャリアアグリゲーション無し(Band1):最大150Mbps
POCOPHONEが対応しているLTEバンドで主に使われる2GHzの速度は最大150Mbpsです。
キャリア契約をしていても通信速度がかなり低下する可能性があるので、速度重視で使う方には向かないということですね。
Wi-Fiの最大速度も遅い!?
日本国内で販売されているWI-Fiルーターは、2018年10月現在IEEE802.11acが主流です。
4×4 MIMOや8×8 MIMOに対応したルーターが増え、最大1,733Mbpsまで実現できるスペックがあります。
しかし、POCOPHONEは日本向けのスペックではないので、Wi-Fi接続では2×2 MIMO(最大866Mbps)までの対応です。
つまり、最新のWi-Fiルーターやインターネット回線に乗り換えてもPOCOPHONEではWi-Fiの性能を活かしきれないということですね。
同じ環境で通信速度を比較しても、POCOPHONEの速度が遅くなることが予想されます。
安くて高性能でも通信できなければ意味がありませんよね。
通信速度をしっかり確保したい方は、ZenFoneやiPhoneなど最新の通信環境にバッチリ対応したモデルを選んだ方がいいですよ!
3-3 防水・防塵など日本向け機能がない
Xiaomi POCOPHONEは、中国やタイ、フィリピン、ベトナムなどをメインターゲットにしたスマホです。
そのため、「日本向け」と言われる機能はほとんど搭載されていません。
- 防水・防塵
- FeliCa
- ワンセグ
防水・防塵機能は日本国内で販売されるスマホには必ずと言っていいほど付いている機能ですよね。
- お風呂で使いたい方
- 雨の中でも安心して使いたい方
- 夏の湿気、冬の結露による故障の防止
日本は特に湿気の多い国なので、海外モデルは湿気が原因で寿命が早くなることも。
水回りで使わない方でも、防水・防塵機能はかなり大切な機能になります。
また、POCOPHONEにはNFCは搭載されていますが、FeliCaが無いためコンビニや改札では使えません。
普段からこれらの機能を利用している方は、国内モデルのSIMフリースマホを購入した方がいいでしょう。
【2022年】SIMフリースマホおすすめランキング|コスパ重視の10機種を比較4 Xiaomi POCOPHONEを買わない理由まとめ
今回は高コスパの海外SIMフリースマホXiaomi POCOPHONEのスペックや価格をお伝えし、デメリットや買わない理由を解説しました。
POCOPHONEは価格を抑えていますが、性能に極振りした高スペックスマホです。
- 処理能力は現行Androidの最高性能
- ディスプレイ性能は大きいけど普通の画質
- デザインに高級感はないが特別モデルは高耐久!
国内の人気モデルでは10万円前後する性能ですが、5万円前後で購入できるため非常にコスパがいいですね!
ただ、中国やタイなど海外市場をターゲットにしたモデルなので、日本で使うには色々とデメリットがあります。
- 購入経路が限られる
- 日本語サポートがなく、修理は海外に送る必要がある
- LTEもWi-Fiも速度が出ない可能性が高い
- auは使えない
- 防水やおサイフケータイなど日本向け機能がない
これらのデメリットが全く気にならない方なら、Xiaomi POCOPHONEは最高スペックを低価格で買える最高の1台になります。
今回の解説を参考に、あなたにぴったりならぜひPOCOPHONEを手に入れてくださいね!