Xperia 10 IIIの実機レビュー|前作から大幅に進化したエントリーモデル
オンラインショップは事務手数料がお得
この記事では、Xperia 10 IIIの実機レビューをお届けします。
Xperia 10 IIIは2021年6月18日にドコモから発売された新機種で、ハイエンドモデルのXperia 1 IIIより10万円以上安いという特徴があります。
スペックが近いAQUOS sense5Gとどっちを買おうか迷っている人も多いのではないでしょうか。
Xperia 10 IIIのスペックがハイエンドモデルより劣ることは明白なので、今回は「主に安さを売りにしたエントリーモデルとしてどうなのか」という視点で評価していきます。
他のおすすめスマホも確認したい方はこちらの記事も見てみてくださいね。
- エントリーモデルとしては十分なスペック
- アクションゲームで遊ぶのは厳しい
- 有機ELディスプレイがキレイ
- 電池持ちが良い
トップ画像引用元:Xperia 10 III(エクスペリア テン マークスリー) | デザイン | Xperia(エクスペリア)公式サイト
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Xperia 10 IIIの発売日・価格
画像引用元:Xperia 10 III SO-52B | スマートフォン(5G) | 製品 | NTTドコモ
Xperia 10 IIIは、ドコモから2021年6月18日に発売されました。
価格は51,480円です。
auも53,985円で発売中、ワイモバイルも7月に発売予定です。
キャリア | 機種代金 |
---|---|
楽天モバイル | 46,800円 |
IIJmio | 44,800円 |
BIGLOBE mobile | 44,880円 |
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Xperia 10 IIIのスペック
画像引用元:Xperia 10 III(エクスペリア テン マークスリー) | ユーザビリティ | Xperia(エクスペリア)公式サイト
Xperia 10 III | |
---|---|
ディスプレイ | 6.0インチ |
本体サイズ | 高さ:154mm 幅:68mm 厚さ:8.3mm |
重さ | 169g |
アウトカメラ | 標準:1,200万画素 超広角:800万画素 望遠:800万画素 |
インカメラ | 800万画素 |
RAM | 6GB |
ROM | 128GB |
CPU | Qualcomm Snapdragon 690 |
OS | Android 11 |
バッテリー | 4,500mAh |
認証 | 指紋認証 |
カラー | ブラック、ホワイト、 ブルー、ピンク、 イエロー(ドコモ限定) |
詳細 | Xperia 10 IIIのレビュー |
Xperia 10 IIIは、Snapdragon 690を搭載した最新エントリーモデルです。
5Gには対応していますが、スペックの高さではなく価格の安さを売りにした機種になるため、Snapdragon 888を搭載したハイエンドモデルのXperia 1 IIIと比べると大きく劣ります。
ライバルにあたるのは、同じSnapdragon 690を搭載したAQUOS sense5Gです。
現状、エントリーモデルはAQUOS senseシリーズが断トツ人気ですが、Xperia 10 IIIがその牙城を崩すことになるのでしょうか。
ちなみにAQUOS sense5Gは、ドコモでは39,600円で発売中です。Xperia 10 IIIより1万円以上安い価格となっています。
Xperia 10 IIIのAnTuTuベンチマークスコア
端末の総合的な処理能力を示すAnTuTuベンチマークスコアを実際に計測してみました。
- CPU:110,626点
- GPU:76,298点
- MEM:64,080点
- UX:95,254点
- 合計:346,258点
346,258点というのは、iPhoneで例えると、2017年9月に発売されたiPhone 8 Plusに近い数字です。
通常の操作なら気になることはほとんどありませんが、最近の3Dゲームなど高度な処理を求められるものだと、快適には動きません。
Xperia 10 IIIでゲームで遊んだ感想
Xperia 10 IIIを使って「荒野行動」と「ウマ娘」を試してみました。
まず荒野行動ですが、省エネモードなら最低限遊べると感じました。
描画は非常に粗くなりますし、そのせいで敵の発見が遅れるなど不利になることもあると思いますが、動かなくて遊べないということはありません。
Xperia 10 III
iPhone 12 Pro
ウマ娘では、想像していたよりもキレイに描画されていると感じました。
iPhone 12 Proと比べると、気持ち若干粗いような、そうでもないようなレベルです。
Xperia 10 III
iPhone 12 Pro
Xperia 10 III
iPhone 12 Pro
アクションゲームはハイエンドモデルとの差が大きいものの、それ以外のゲームであれば問題ないことも多いのではないでしょうか。
Xperia 10 IIIの機能
画像引用元:Xperia 10 III(エクスペリア テン マークスリー) | オーディオ | Xperia(エクスペリア)公式サイト
Xperia 10 IIIは、機能面がとても充実しています。
FeliCaや防水はもちろん、microSDにも対応しており、イヤホンジャックも付いています。
特にmicroSD対応とイヤホンジャック搭載はiPhoneにない貴重な機能です。
顔認証はありませんが、マスクでも問題なく使える指紋認証に対応している点は嬉しいですね。
- 指紋認証
- FeliCa対応
- 防水対応
- microSD対応
- イヤホンジャック搭載
ただしワイヤレス充電には対応していません。
キャリアの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
Xperia 10 IIIのカメラ
画像引用元:Xperia(エクスペリア)公式サイト
Xperia 10 IIIには広角+超広角+望遠の3つのカメラと、インカメラが搭載されています。
- 広角:約1,200万画素
- 超広角:約800万画素
- 望遠:約800万画素
- インカメラ:約800万画素
ただカメラ性能をこんな数字で見ても仕方ないことですので、実際に撮影したものをiPhone 12 Proと比較してみました。
iPhone 12 Proのカメラ性能は今でもトップクラスの評価を受けていますで、エントリーモデルのXperia 10 IIIが敵うとは思っていません。
どれだけ差があるのかというところに注目です。
Xperia 10 IIIもiPhone 12 Proも、望遠倍率が光学だと2倍、デジタルだと最大10倍という点は共通しています。
ただ超広角は、Xperia 10 IIIが0.6倍なのに対し、iPhone 12 Proのほうが0.5倍と画角が広くなっています。
Xperia 10 III VS iPhone 12 Pro
それでは見ていきましょう。
Xperia 10 IIIの広角
iPhone 12 Proの広角
Xperia 10 IIIの広角
iPhone 12 Proの広角
Xperia 10 IIIの広角
iPhone 12 Proの広角
Xperia 10 IIIの広角
iPhone 12 Proの広角
Xperia 10 IIIの広角
iPhone 12 Proの広角
この日は途中で雨が降ってきたくらいの曇り空だったのですが、それにしてもXperia 10 IIIの写真は暗いことがわかります。
Xperia 10 IIIの超広角
iPhone 12 Proの超広角
Xperia 10 IIIの超広角
iPhone 12 Proの超広角
Xperia 10 IIIの光学2倍ズーム
iPhone 12 Proの光学2倍ズーム
Xperia 10 IIIの光学2倍ズーム
iPhone 12 Proの光学2倍ズーム
Xperia 10 IIIのデジタル10倍ズーム
iPhone 12 Proのデジタル10倍ズーム
Xperia 10 IIIのデジタル10倍ズーム
iPhone 12 Proのデジタル10倍ズーム
超広角や望遠でもXperia 10 IIIは暗いことがわかりました。
エントリーモデルにうるさくいうのは野暮ですが、少なくともカメラ性能目当てでXperia 10 IIIを購入するのはおすすめしません。
参考になれば幸いです。
Xperia 10 IIIの大きさ/サイズ
画像引用元:Xperia(エクスペリア)公式サイト
Xperia 10 IIIの本体サイズは154×68×8.4mmで、重量は169gです。
一般的なスマホより縦に長く、スリムなシルエットが特徴であり、片手でしっかり握れます。
また187gのiPhone 12 Proと比較すると、明らかに軽くて持ちやすいです。
ただ縦に長いせいで、片手で操作できるかというと厳しいです。
上の写真は無理して親指を伸ばしており、とても操作できる状態ではありません。
両手持ちでの操作がおすすめです。
Xperia 10 IIIのディスプレイ
画像引用元:Xperia(エクスペリア)公式サイト
Xperia 10 IIIには、6.0インチの有機ELディスプレイが搭載されています。
解像度2,520×1,080はFHD+で、リフレッシュレートは60Hz。
何より、アスペクト比21:9の超縦長であることが最大の個性です。
参考としてiPhone 12のアスペクト比は19.5:9となっています。
ソニーはこの超縦長ディスプレイを「シネマワイドディスプレイ」と呼んでおり、映画を視聴する時に上下に帯(レターボックス)ができないという長所があります。
一方で、YouTubeのような一般的な16:9の動画を見る時には、左右に大きな帯ができてしまいます。
Xperia 10 IIIの画面
iPhone 12 Proの画面
縦画面だと、一般的なスマホより表示される情報量が明らかに多いことがわかります。
Xperia 10 IIIの画面
iPhone 12 Proの画面
このXperia独自の超縦長ディスプレイを受け入れるかどうかが、Xperia 10 IIIを購入するかどうかの大きな決め手のひとつになります。
発色などは問題ありません。有機ELディスプレイらしいキレイな映りをしています。
ライバルのAQUOS sense5Gは有機ELディスプレイではありません。
Xperia 10 IIIのデザイン/カラー
画像引用元:Xperia(エクスペリア)公式サイト
Xperia 10 IIIのカラーは、ブルー、ホワイト、ブラック、レッド、イエローの5色です。
ただしイエローはドコモオンラインショップ限定となっています。
今回レビューに使っているのは、水色や紫に近い淡い色のブルーです。個人的には非常に格好良いと思います。
背面は光沢でツルツルしていますが、指紋などの汚れは目立ちません。
あくまで光沢の割には、ですが。
側面は非光沢で、滑りにくい手触りになっています。
キャリアの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
Xperia 10 IIIのサウンド
Xperia 10 IIIは、ディスプレイ下部にひとつだけスピーカーが付いています。
ステレオでない分、サウンドは物足りません。
どのメーカーもエントリーモデルはモノラルなのですが、そろそろステレオにしてほしいところです。
ただ、モノラルスピーカーにしては音質が良いと感じました。
Xperia 10 IIIのバッテリー持ち
画像引用元:Xperia 10 III(エクスペリア テン マークスリー) | ユーザビリティ | Xperia(エクスペリア)公式サイト
Xperia 10 IIIのバッテリー容量は4,500mAhです。
今回のレビューでは100%から2日で45%まで減りました。
メインで使っていたわけではないとはいえ、かなり長持ちする印象を受けました。
Xperia 10 IIIがおすすめな人
画像引用元:Xperia 10 III(エクスペリア テン マークスリー) | ユーザビリティ | Xperia(エクスペリア)公式サイト
Xperia 10 IIIがおすすめなのは、安いXperiaが欲しい人です。
Xperia 10 IIIは、ハイエンドモデルであるXperia 1 IIIよりはスペックが大きく落ちるものの、21:9の「シネマワイドディスプレイ」という個性は同じです。
そして何より価格が魅力的。ドコモでは51,480円と、Xperia 1 III(154,440円)より10万円以上も安く販売しています。
「Xperiaが欲しいけどXperia 1 IIIは高くて買えない」という人にぴったりでしょう。
一方で、Xperia 10 IIIと近いスペックのAQUOS sense5Gが39,600円で発売されていることはやや気になります。
シンプルに安さ重視ならAQUOS sense5G、「シネマワイドディスプレイ」やXperiaというブランドを重視するならXperia 10 IIIという選択になるのではないでしょうか。
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Xperia 10 IIIを予約・購入する方法
画像引用元:Xperia 10 III(エクスペリア テン マークスリー) | ユーザビリティ | Xperia(エクスペリア)公式サイト
Xperia 10 IIIはドコモ、au、ワイモバイルで予約・購入できます。
ここではドコモオンラインショップで購入手続きする方法を紹介します。
- ドコモオンラインショップにアクセス
- 「5Gスマートフォン」をタップ
- 「Xperia 10 III」をタップ
- 購入方法や支払い方法を選択して「カートに入れる」をタップ
- 「ログインして購入手続きに進む」をタップ
以降、画面の案内に従って進めてください。
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Xperia 10 IIIとXperia 10 IIの違いを比較
Xperia 10 IIIは前作のXperia 10 IIと、基本的なデザインやコンセプトは変わりません。
最も大きな違いは、SoCがSnapdragon 665からSnapdragon 690になったことで処理能力が向上し、5Gにも対応したことです。
Xperia 10 IIのAnTuTuベンチマークスコアは約16万点と、今の基準ではかなり低いものですから、買い替えた場合は動作が快適になったことを体感できるでしょう。
ちなみに約16万点というのは、iPhoneに例えると2015年に発売されたiPhone 6sに近い数字です。
またバッテリー容量も、3,600mAhから4,500mAhと大幅にアップしています。
前作から大幅に進化したエントリーモデル
以上、Xperia 10 IIIの実機レビューでした。
- エントリーモデルとしては十分なスペック
- アクションゲームで遊ぶのは厳しい
- 有機ELディスプレイがキレイ
- 電池持ちが良い
期待を大きく上回るわけではないものの、51,480円のエントリーモデルとしては十分なスペックを有しています。
良くも悪くもカタログスペックから想像できる範疇の機種であり、特に文句をいいたい点はありません。
ハイエンドモデルのXperia 1 IIIと同じ21:9の「シネマワイドディスプレイ」という個性もあります。
ただスペックの近いAQUOS sense5Gが39,600円で発売されているので、安さを重視したいのであればそちらのほうがおすすめです。
「シネマワイドディスプレイ」やXperiaブランドにどれだけこだわるかが、購入する際に非常に重要な要素となるでしょう。