
ソフトバンク・au・ドコモの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
2017年9月に発売が開始された「ZenFone 4」ですが、人気の高いSIMフリースマホを発表し続けるASUSより大きな進化を遂げたスマホとして登場しました。
こちらのレビューでは、旧機種である「ZenFone 3」から比べてどう変化し、どういった特徴を持っているか検証し、「ZenFone 4」の評価をしていきます。
トップ画像引用元:ASUS 日本 公式サイト
1 ZenFone4レビュー | 旧モデルZenFone 3との比較
画像引用元:ASUS 日本 公式サイト「ZenFone 3」ギャラリー
2016年10月から発売が開始された旧モデルの「ZenFone 3」では、コストパフォーマンスの高いスマホとして評価されていました。
その後継モデルとなる「ZenFone 4」ではどのようなスペックの進化が見られるのかを「ZenFone 3」との比較を表にまとめました。
機種名 | ZenFone 4(ZE554KL) | ZenFone 3(ZE520KL) |
---|---|---|
カラー | ムーンライトホワイト ミッドナイトブラック | サファイアブラック パールホワイト クリスタルゴールド |
サイズ | 155×75.2×7.5mm | 146.8×73.9×7.69mm |
質量 | 165g | 144g |
指紋認証センサー | 前面下部 | 背面上部 |
OS | Android7.1.1(発売時) バージョンアップ後:Android8.0 | Android6.0(発売時) バージョンアップ後:Android8.0 |
CPU | CPU: Qualcomm Snapdragon 660(オクタコアCPU) GPU: Adreno 512 カスタマイズモデル CPU: Qualcomm Snapdragon 630(オクタコアCPU) GPU: Adreno 508 | CPU: Qualcomm Snapdragon 625(オクタコアCPU) GPU: Adreno 506 |
表示機能 | 5.5型 1920×1080(フルHD)IPS液晶 Corning Gorilla Glass 3 | 5.2型 1920×1080(フルHD)IPS液晶 Corning Gorilla Glass 3 |
メインメモリ | 6GB LPDDR4 カスタマイズモデル:4GB | 3GB LPDDR3 |
記憶装置 | 内蔵ストレージ: 64GB microSD: microSD(SDXC)最大2TB Googleドライブ: 100GB(1年間無料版) | 内蔵ストレージ: 32GB microSD: microSD(SDXC)最大2TB |
バッテリー容量 | 3,300mAh | 2,650mAh |
サウンド機能 | デュアルスピーカー Hi-Res デュアルマイク内蔵 | Hi-Res |
通信機能 | 802.11a/b/g/n/ac Bluetooth 5.0 | 802.11a/b/g/n/ac Bluetooth 4.2 |
SIMカードスロット | デュアルSIMカードスロット SIM 2G/3G/4G nanoSIMスロット×2 Dual SIM Dual Standby(DSDS) ※LTE回線同時使用は不可 | デュアルSIMカードスロット SIM 1:2G/3G/4G microSIMスロット SIM 2:2G/3G/4G nanoSIMスロット Dual SIM Dual Standby(DSDS) |
入出力端子 | USB Type-C 2.0 | USB Type-C 2.0 |
カメラ機能 | メインカメラ: 1,200万画素、F値1.8 セカンドカメラ(広角) 800万画素、F値2.0 レーザーオートフォーカス デュアルカラーLEDフラッシュ インカメラ: 800万画素、F値2.0 | アウトカメラ: 1,600万画素、F値2.0 レーザーオートフォーカス デュアルカラーLEDフラッシュ インカメラ: 800万画素、F値2.0 |
販売価格(税込) | 61,344円 | 37,584円 |
次の章では、ZenFone4の詳しいレビューを紹介します。
1-1 ZenFone 4レビュー | 外観・デザインを比較
「ZenFone 3」からASUSのデザインは流行を反映したデザインへと進化を遂げました。
「ZenFone 2」に見られたような独特なデザインから一転、「ZenFone 3」ではiPhoneシリーズが今まで継承してきたような、多くのスマートフォンで採用されている薄くフラットなものになりました。
薄くフラットなデザインでは、ユーザーが持ちやすいように端が曲面に仕上げられています。
今回の「ZenFone 4」のデザインはただ単に世間の流行を追っているわけではありません。
背面を見ると同心円のデザインが目に止まります。光の当たる角度により見え方が変化するなど、ユーザーの目を楽しませ、飽きのこない装飾を施しています。
さらに背面には「ZenFone 4」において初めて搭載された「デュアルカメラ」が確認できます。
一般的なスマートフォンとは一線を画し、カメラの出っ張りを排除し、裏面全体をフラットに仕上げているのも特徴的です。
「ASUS」ロゴが「ZenFone 3」に比べて主張が薄くなったことにより、背面はさらにスッキリとし、洗練された印象を与えます。
全体のサイズは「ZenFone 3」から比べ8.6mm縦に長くなりました。ディスプレイも5.2インチから5.5インチへと大型化されてます。
液晶はフルHDから変わっていませんが、ディスプレイが大きくなったことにより、WEBサイトを閲覧したり、動画を視聴するのがより快適となっています。
最近のハイエンドモデルは省エネ性能に優れた有機ELが主流となり、その点では一歩遅れている印象も受けます。
しかし、液晶表面には「Corning Gorilla Glass 3」を採用し耐衝撃性に優れ、割れにくい仕様となっているところは注目すべき点です。
指紋認証センサーが「ZenFone 3」では背面上部に置かれていたのに対し、「ZenFone 4」では前面下部に移動しています。
ユーザーによってどちらが使い勝手が良いかは意見が別れるところでしょうが、背面は使い勝手が悪いというレビューが多く見られますので、ユーザーの意見に耳を傾けた上でのデザイン変更といっても過言ではありません。
また、上位機種である「ZenFone 4 Pro」ではカメラの出っ張りはありますが、それでも1mm程度に抑えられています。
その他、外観の細かな変更点は、イヤホンジャックの位置が上部から下部に変更されています。
1-2 ZenFone 4レビュー | 進化したカメラ機能
「ZenFone 4」のキャッチコピーは「We Love Photo」です。カメラ機能の進化こそ「ZenFone 4」においてもっとも注目すべき特徴といえるでしょう。
先にも述べましたが、「ZenFone 4」では「デュアルカメラ」がシリーズで初めて搭載されました。
「ZenFone 4」が登場した2017年当時では国内製ではまだまだ搭載が遅れ、2018年にようやく複数のメーカーから「デュアルカメラ」を搭載したスマホが発表されました。
現在では世界のスタンダードとなりつつあるカメラ機能となっています。
「ZenFone 4」のデュアルカメラは、1200万画素で焦点距離25mm、F値1.8のメインカメラをと800万画素で焦点距離12mm、F値2.0の広角サブカメラを切り替える仕様となっています。
切り替えはカメラのUIで簡単に行えます。
「デュアルカメラ」のメリットは、ズームと広角の切り替えが簡単に行え、さらにズームによる画質の劣化を防ぐというだけでなく、一眼レフのような「背景のボカシ」を作り出すことが可能となっているのも特徴です。
被写体がくっきりと浮かび上がるように、背景をボカシた写真を撮ることができる「ポートレートモード」が搭載されています。
さらに、一眼レフのように細かい設定を自分で決められる「Proモード」も設定でき、シャッター速度、ホワイトバランス、露出、ISOといった設定をワンタッチで調節することも可能です。
また、パソコンで撮影した画像を編集する方には、「RAW形式」でのデータ保存が可能ですので動画編集にもスムーズに対応が可能となっています。
1-3 ZenFone 4レビュー | DSDSとau VoLTEに対応
「ZenFone 4」はSIMフリーのスマートフォンとして優れた機能のDSDSとVoLTEに対応しています。
DSDSとは「デュアルスタンバイシステム」の略で、SIMカードを2枚挿入し、それぞれ役割を割り振って使用することが可能な機能です。
例えば、片方は通話メインの3G回線として使用し、もう片方は4Gでインターネット用に使用するということができます。しかも、切り替えの必要もなくストレスフリーで利用が可能となっています。
そのため、通話に関しては定額プランが提供され安定性が高くサービスエリアの最も広いドコモを利用し、インターネットは安さを求めて格安SIMを利用するという使い分けも可能です。
「ZenFone 4」では外部ストレージとしてmicroSDカードに2TBまで保存が可能ですが、2枚のSIMカードを利用する場合には外部ストレージ用のスロットを犠牲にしてしまっています。
内蔵ストレージのみの利用に限られてしまうのが唯一の弱点といえます。今後改善の余地がある部分でもあります。
「ZenFone 3」以降、ZenFoneシリーズはauのVoLTE SIMにも対応しています。VoLTE SIMは、4G LTEの回線を使用した通話するシステムです。
auのスマホ以外ではVoLTE SIMに対応したスマホは少なく、ZenFoneシリーズの代表的な機能の1つです。
auの回線を利用する場合、多くのスマホではVoLTE非対応であるため、通話では遅い通信回線である3Gを利用し、インターネットは高速回線である4G LTEを利用することになります。
auの音声通信規格「CDMA2000」は世界的に見ても他では使用されていないため、それが対応するスマホが少ない理由ともなっています。
VoLTE対応スマホでは、3Gは一切使用せず、通話もインターネットも4G LTEを使用します。
ZenFoneシリーズではauの4G LTEで広く使われているバンドである「Band18」に対応しているため、高速かつ広いエリアでの通話が可能となっています。
現在ではauに加え、Y!mobileのVoLTEもサポートしています。
ZenFoneシリーズは利用できるキャリア回線が他のスマホよりも幅広く設定されているため、SIMフリーのスマートフォンとしても優秀だといえます。
mineo(マイネオ)おすすめ最新スマホランキング【2018夏モデル】
次の章では、ZenFone4を実際に使う場合の料金を各MVNOで比較してみます。
1-4 ZenFone 4レビュー | 十分なバッテリー容量とPC並みのメモリー
バッテリー容量は3,300mAhと大容量で、1日中外出していて充電が出来ない時でも安心して利用できる容量を備えています。
ちなみに「iPhone 8」は1,821mAhです。サイズは若干「ZenFone 4」の方が大きいですが、バッテリー容量に関しては格段の差があります。
大容量のバッテリーだとしても、バッテリーの残量は気にかかります。そんな時のために「ZenFone 4」では、バッテリーの使用容量の設定も可能となっています。
例えば「省電力」モードでは、待受時間を伸ばすことが可能で、「パフォーマンス」モードに設定すると、ユーザーの利用シーンに合わせて性能と電池持ちのバランスを最適化することが可能です。
さらに充電のスピードに関しては、「ASUS BoostMasterテクノロジー」により、36分間で約50%までの急速充電が可能で、わずか5分間の充電で2時間の通話が可能になると公式でも発表しています。
1-5 ZenFone 4レビュー | CPUとメモリのスペックアップにも注目
画像引用元:ZenFone4 | ASUS 日本
「ZenFone 3」から比べ、CPUとメモリのスペックアップも注目すべき点です。
Snapdragon 625から最新の高性能・省電力プロセッサーSnapdragon 660へと進化し、より快適な動作性能を生み出しています。
さらに6GBというPC並みのメモリを搭載し、アプリを複数同時に立ち上げたり、高精細な動画の閲覧といった負荷の大きい動作も難なくこなします。
これはミドルレンジクラスのスマートフォンとしては優秀な性能といえます。
内蔵ストレージも32GBから64GBへとアップしました。写真や音楽を持ち歩くには十分ですが、さらに2TBまでのmicroSDXCカードをスロットに入れることで容量を拡張することも可能です。
写真にこだわりたい方は「Proモード」を利用し、データの大きい「RAW形式」の写真を撮り貯めたり、動画の大量保存にも対応が可能となります。
2 ZenFone4のMVNO料金比較
画像引用元:DMMモバイル 公式サイト「ZenFone 4」
高性能でありながらコストパフォーマンスに優れたスマホとして人気の高い「ZenFone 4」ですが、ここでは気になる各MVNOでの購入金額を表にまとめました。
各MVNOで新規契約特典や、カスタマイズモデルなどの独自キャンペーンにより購入金額の変動もあり、「ZenFone 4」の購入を考えている方は一度各MVNOの購入金額をチェックすることをおすすめします。
キャリア | 販売価格(税込) | 分割払い(税込) |
---|---|---|
楽天モバイル | 52,704円 | 2,196円×24回 |
BIGLOBE | ー | 1,652円×24回 (新規申込特典割引 適用) |
DMMモバイル | 53,784円 | 2,859円×24回 |
イオンモバイル | 48,384円 (カスタマイズモデル) | 2,016円×24回 (カスタマイズモデル) |
IIJmio | 37,584円 (カスタマイズモデル) | 1,620円×24回 (カスタマイズモデル) |
エキサイトモバイル | 59,184円 | 2,466円×24回 (初月:2,474円) |
3 自分にとって最適なZenFone4シリーズを選ぶ楽しみ
画像引用元:ZenFone4 | ASUS 日本
それではZenFone4の特徴をまとめてみましょう。
- SIMフリースマホとして優秀
- ハイスペックスマホにも負けないデュアルカメラ搭載
- 大容量バッテリー&メモリ
ZenFoneシリーズは以前よりSIMフリーのスマートフォンとしての人気が高く、大手キャリアで販売されているスマホと比べても遜色のないスペックを備えた完成度の高いスマホとして注目されてきました。
「ZenFone 3」に比べて本体価格は高くなりましたが、高級感のある外観やCPUやメモリの進化、さらにデュアルカメラの搭載などにより大幅な進化を遂げています。
「ZenFone 3」から「ZenFone 4」へとスマホを変えたユーザーにとっても、十分に納得のできる仕上がりとなっているのは間違いありません。
「ZenFone 4」のシリーズには他にもモデルがあり、
- 同シリーズの中で最上位機種である「ZenFone 4 Pro」
- 4,100mAhの大容量バッテリーを搭載した「ZenFone 4 MAX」
- 前面に2,000万画素と800万画素の「デュアルカメラ」のセルフィー特化の「ZenFone 4 Selfie」
性能だけではなく自分にあった1台を見つける楽しみも提供してくれるのが、ZenFone4シリーズだといえます。
最近では通信料金などのコストパフォーマンスが重視される事が多いスマホ選びですが、たまには自分の欲求を満たしてくれる機能を持ったスマホを選んでみるのも1つの手です。
自分にぴったりの特徴・性能を持ったスマホを持って快適で便利なスマホライフを満喫してください。